マザー・テレサ列聖式
9月4日、現地時間の10時半(日本時間17時半)から、バチカンでマザー・テレサの列聖式が行われました。当日の様子を、写真でご報告します。まずは、サン・ピエトロ広場に向かう人の列から。朝7時の段階でこんな様子でした。
ようやく司祭席に到着。式まであと3時間です。
列聖式の式次第。ミサはラテン語で行われました。
祭服に着替えて、近くにいた神父さんに写真を撮ってもらいました。
列聖式の開始を待ちわびる人々。世界中から、12万人が集まりました。
アルバニアの旗を誇らしげに振る巡礼者。マザー・テレサはアルバニア人です。
いよいよ列聖式が始まりました。主司式はもちろんフランシスコ教皇。マザーの列聖が、厳かに宣言されました。
列聖式のために準備されたマザーの肖像画。マザーのやさしさと聖性が、見事に表現されています。
サン・ピエトロ広場を埋め尽くした人々。大きな喜びの中で、12万人の心が一つになりました。
共同司式のために集まった司教様方。司教、司祭だけでも1000人ぐらいはいたようように思います。
列聖式が終了。まもなく、フランシスコ教皇による巡礼者たちへの祝福が行われます。
巡礼者たちを祝福するフランシスコ教皇。にこやかな笑顔に魅了されます。
マザー・テレサの遺志を継いで、日々、貧しい人々への奉仕に生きるシスターたち。マザーは、確かに今も彼女たちの中で生きています。
列聖式の後、ローマ郊外にある「神の愛の宣教者会」修道院を訪ねました。今から19年前、最後にマザーと会った場所です。その3ヵ月後に、マザーはカルカッタで帰天しました。わたしの召命の原点となる場所の一つです。
マザー・テレサの3代目の後継者、シスター・プレマともお会いすることができました。2011年にカルカッタでお会いして以来の再会でした。とても気さくなドイツ人のシスターです。シスター・プレマの補佐をしておられる日本人のシスターともお会いできました。このシスターは、わたしが1995年にマザーから神父になることを勧められたとき、一緒にいたシスターです。
列聖式の翌日に行われた感謝ミサでは、昔、カルカッタでとてもお世話になった神父様やブラザーたちとも再会することができました。お互いに昔の話をしながら、神様のお導きの不思議さに驚き、また感謝しました。この列聖式を通して、マザーから直接教えを受けた者には、それをしっかりと生きて次の世代に伝える使命があると改めて実感しました。神様から与えられた使命を、これからもしっかり果たしてゆきたいと思います。どうぞ皆さま、お祈りください。
★列聖式でのフランシスコ教皇の説教の抄訳は、こちらからDLできます⇒2016年9月4日マザー・テレサ列聖式説教.pdf