フォト・ライブラリー(362)六甲山の春2013

六甲山の春2013

平地の桜はもうすっかり終わってしまいましたが、六甲山では今、山桜が見ごろを迎えています。一本一本が独立して生えていること、花がソメイヨシノよりも白く、花と同時に葉が出ていることなどが、山桜に独特の味わいを生んでいるように思います。

モミジが新芽をつけました。とても優しい緑色です。よく見ると、葉の下に小さな花もつけています。

布引ハープ園では、早咲きの菜の花が満開を迎えています。じっと眺めているうちに、心に力が湧き上がってくる鮮やかな黄色です。

菜の花畑の隣で、チューリップもちらほら花を咲かせ始めています。見ごろはきっとゴールデンウィークあたりでしょう。

菜の花のあいだをミツバチが忙しく飛び交っています。蜜を集めるのに夢中のようです。ちなみに、六甲山には養蜂業者います。それだけ花が豊かということでしょう。

シャクナゲも満開を迎えつつあります。ボリュームがあって、とても華やかですね。

様々な花が植えられた花壇。ベンチに腰かけて眺めていると、時間がたつのを忘れてしまいます。

岩と岩のあいだで花を咲かせたネモフィラ。ライトブルーの清楚な美しさに心を引かれます。

高山植物園ではカタクリの花が満開を迎えています。これだけ大きな群落は珍しいですね。

木々の陰で、イワウチワも花を咲かせていました。葉の形が団扇に似ていることからこの名がついたそうです。

こちらはショウジョウバカマ。これもまた変わった名前ですが、「ショウジョウ」とは猿のこと。この花を猿の顔に見立てて名付けたようです。

池の畔では、ミズバショウが見ごろを迎えていました。里山に春を告げる花です。

最後は満開のヒュウガミズキ。やさしい黄色であまり目立ちませんが、花の数が多いので近くから見ると迫力があります。あまり目立たない花々を通して語りかける神様の静かな声にも、ゆっくり耳を傾けたいと思います。