祈りの小箱(45)福者コルカタのマザー・テレサ『神が何を言われるか』


福者コルカタマザー・テレサ『神が何を言われるか』
 神様に向かって祈るというとき、わたしたちはつい、神様に向かって一方的に自分の思いをぶちまけてしまいがちです。神様に自分の思いを正直に打ち明けるのはいいことですが、それで満足してはいけない。もっと大切なことがあるとマザー・テレサは言います。それは、神の声に耳を傾けることです。
 もしわたしたちが何かを願ったとしても、それが神の御旨にかなわないことだとしたらどうでしょう。わたしたちはそれが欲しくて仕方がないけれども、神様はわたしたちにそれが必要ないこと、与えればわたしたちの苦しみが増すばかりであることをご存知の場合、わたしたちがどんなに願ったとしても神様がそれを与えて下さることはないでしょう。むしろ、神様はわたしたちの心の深みから呼びかけて、わたしたちにそれが必要ないことに気づかせてくださるはずです。そして、わたしたちに本当に必要なものが何であるかを教えて下さるでしょう。
 わたしたちは、自分にとって一番必要なものが何であるかを知りません。神様が、わたしたちを通して今、どんな救いの計画を実現しようとしておられるのかも知りません。そんなわたしたちが、神様に何かを願ったとしても、一体どれほどの価値があるでしょうか。むしろ、わたしたちが本当に願うべきものが何かを神様に尋ねることから祈りを始めたいと思います。神の御旨にかなったことを願うなら、その願いは必ず聞き入れられるでしょう。
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