ある夏の日の石神井公園
8月12日から21日まで、上石神井にあるイエズス会黙想の家で行われていた、イエズス会日本管区の管区黙想会に参加していました。黙想のあいだに散歩した石神井公園の写真をお届けしようと思います。まずは、早朝の三宝寺池。
池の向こう側から太陽が昇ってきました。雲に包まれて、神秘的な日の出です。
朝の光を湖面に映し出した三宝寺池。湖面を吹く風は涼しく、静寂が辺りを支配しています。
朝の光を反射した湖面をカモが泳いでゆきます。きっとこれから朝の食事でしょう。
日の出とともに、たくさんの人たちが池の周りを散歩し始めます。こちらは、石神井公園駅側のボート池の周りの遊歩道です。
池のほとりで花を咲かせたタチアオイ。夏を感じさせてくれる花です。
木に絡まったツタに朝の陽が当たっていました。すがすがしい緑色です。
ある日のお昼過ぎ、ふと空を見上げると太陽に大きな暈(ハロ)がかかっていました。暈はそれほど珍しい現象ではありませんが、この日は雲の模様がすばらしく、とてもダイナミックな景色を楽しむことができました。
幻想的な空に誘われて、石神井公園まで散歩に出かけました。途中の畑で見つけたミニトマトです。
民家の庭先で、サルスベリが満開を迎えていました。キョウチクトウやノウゼンカズラ、タチアオイなどと並ぶ、夏の代表的な花です。
30分ほど歩いて、三宝寺池に到着しました。東京の住宅街の真ん中とはとても思えない光景。まるで山奥の避暑地にやって来たような錯覚に陥ります。
三宝寺池は、武蔵野の大地が生み出す豊富な湧水が作り出した池。清らかな水をふんだんに使って、水辺の植物が育てられています。
池のほとりで、ノカンゾウが満開を迎えていました。
森の中に、一輪だけひっそりと咲いたノカンゾウ。木漏れ日を浴びて美しく輝いています。
三宝寺池の畔の遊歩道。歩いていると、まるで奥日光か上高地に来たような気分になります。まさに大都会のオアシスです。
清らかな水とうっそうと生い茂る木々が、武蔵野の原生林をほうふつとさせます。宅地開発が進んで、この辺りにはもうすっかり見られなくなった景色です。
池の畔からこんこんと湧き出す清らかな水。この辺りでは、井の頭池、善福寺池と並ぶ三大遊水地だそうです。かつては、この水の支配をめぐって武将たちが争ったこともあると案内板に書かれていました。
三宝寺池のほとりで古くから営業している茶店の店先に、かき氷の旗が出ていました。昔懐かしい夏の景色です。
花壇に植えられたヒマワリ。厳しい日差しに負けることなく、太陽の方をしっかりと向いています。
木漏れ日が地面にくっきりと影を落とし、網の目のような模様を描いています。これも夏らしい景色です。
公園の隣にある区立のプールに向かう親子。こんな日には、水遊びが一番ですね。
サルビアの花にちょこんと止まった赤とんぼ。目の色が、まるでサルビアの赤を映し出しているようです。
早朝の涼しい時間帯には、木陰にあるベンチに腰かけて聖書を開き、静かに黙想することもできました。真夏の黙想会らしい、自然の恵みに満たされたひと時でした。このような時を与えたくださった神に感謝。