フォト・ライブラリー(415)阪神淡路大震災1.17の集い

阪神淡路大震災1.17の集い

  6,434名が亡くなった阪神淡路大震災から19年、今年も神戸市役所隣の東遊園地で、震災発生時刻の午前5時46分に合わせて「1.17の集い」が行われました。

 19年が過ぎてもまだ終わらない阪神淡路大震災。慰霊の集いでは、遺族の方々が口々に家族を失った無念さを語っておられました。最愛の家族や友人を突然に失った心の傷は、10年たっても、20年たっても決して癒えることがありません。

 竹のランタンの一つひとつに「絆」、「希望」、「信頼」、「勇気」、「心」など、震災が私たちの心に刻んでいった言葉が書かれていました。改めて、しっかりと心に刻み込みたいと思います。

 ご両親に連れられた、震災のときにはまだ生まれていなかった子どもたちの姿もたくさん見られました。親から子へ、子から孫へと、いつまでも語り継いでゆきたい記憶です。

 キャンドルをしっかり握りしめて、黙祷を捧げる高校生たち。亡くなった方々の思いをしっかり受け止め、力強く生きていきてゆくことこそ、残されたわたしたちの使命でしょう。

 震災から19年が過ぎましたが、復興住宅では昨年も46人の方が孤独死されました。仮設・復興住宅での孤独死は震災発生以来1000人以上。「あの地震さえなければ」と思っている方はまだたくさんおられます。震災は終わっていないのです。

 12月に東遊園地で行われた神戸ルミナリエも、年末年始にこの場所で行われた野宿者の皆さんのための「越年越冬炊き出し」も、出発点はみな阪神淡路大震災でした。年に1度、出発点に立ち返り、あの日の記憶から始め直すことには大きな意味があるでしょう。祈りのうちに、出発点をしっかりと心に刻みたいと思います。

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