フォト・ライブラリー(423)ウグイスの初鳴き・寒桜とメジロ

ウグイスの初鳴き・寒桜とメジロ

今回は、寒桜とメジロを中心に写真をご紹介したいと思います。途中には、ウグイスの初鳴きの秘密も。まずは、新宿のシンボル、ドコモ・タワーと寒桜の写真から。

 毎年、3月上旬に満開を迎える新宿御苑の寒桜。今年も、ちょうど満開のときに訪れることができました。枝では、メジロたちの饗宴が繰り広げられています。

 食糧不足の冬を乗り越え、ようやく春を迎えたメジロたち。表情に安ど感が漂っているようです。

 下に垂れ下がった桜の花房から、懸命に蜜を吸ってまわるメジロたち。いろいろな面白いポーズが見られます。

 「次はどれにしようかな」と迷っているメジロ。幸せそうな顔です。

 花蔭で、辺りを見回しているメジロ。がっちりした足で、枝にしっかりしがみついています。

 新宿御苑では、サンシュユも満開を迎えていました。春らしい、上品な黄色が目を引きます。

 続いて神戸の写真です。青谷の修道院でのミサの帰り道、橋を渡っているとすぐ近くから「ホーホケキョ」という元気な声が聞こえてきました。どこだろうと見回すと、なんとウグイスが電線に止まっているではありませんか。

 近くの木に飛び移り、全身を震わせて鳴きつづけるウグイス。渾身の叫び声です。

 木のてっぺんにまで上がって叫び続けるウグイス。町内中に「ホーホケキョ」の声が鳴り響きます。まさに「春告げ鳥」です。

 しばらくすると、近くの木の茂みからもう1匹のウグイスが飛び出してきました。こちらはまったく鳴かず、鳴いているウグイスの方を見上げています。「ホーホケキョ」の鳴き声に引き寄せられて来た、雌のウグイスです。春先のウグイスが全力で鳴くのは、実は雌を呼ぶためのようです。

 青谷から歩いて神戸護国神社までやって来ると、境内で数本の寒桜が満開を迎えていました。

 寒桜の花蔭にとまったメジロ。のどかな春の訪れを、ゆったり味わっているようです。

 桜の蜜を吸うメジロ。くちばしに、花粉がたっぷりついています。

 羽をいっぱいに広げて背を伸ばし、花の蜜にようやくくちばしが届きました。

 顔を上げたメジロ。「あっちもおいしそうだなぁ」と思っているのかもしれません。

 翼を使ってうまくバランスをとりながら枝の上を歩くメジロ。こちらを見て、ポーズをびしっと決めました。

 桜の枝を、まるでマイクのようにつかんだメジロ。華やかなステージで、これから自慢の歌を披露するのでしょうか。

 桜の枝に止まった、メジロの艶やかな毛並み。これこそ「ウグイス色」ですね。

 ソメイヨシノよりも一足早く花を咲かせる寒桜は、春の訪れを祝うメジロたちの宴会場。鳥たちにとっても、わたしたち人間にとっても、本当に幸せな季節がやって来ました。