フォト・ライブラリー(458)ある夏の日の広島平和記念公園

ある夏の日の広島平和記念公園

 会議に出席するため、広島で一泊した日のこと。朝早く起きて、平和記念公園を散歩しました。

 真っ青な空に白い雲がたなびく、さわやかな夏の朝。平和の意味を、改めて考えながら公園の中を歩きました。

 「原爆の子」の像の上にも、真っ青な青空が広がっています。「原爆の子」の像は、白血病で亡くなった佐々木禎子さんを初め、原爆によって命を奪われたすべての子どもたちを追悼するために建てられました。

 折鶴を頭にのせて、今にも空に飛び立ちそうな「原爆の子」。悲しいほどの空の青さです。

 目に鮮やかな木々の緑。セミの鳴き声が、朝からうるさいくらいに響き渡っています。

 原爆の慰霊碑の前で、心からの祈りを捧げる人々。「安らかに眠って下さい。過ちは繰り返しませぬから。」この祈りの言葉を、しっかり胸に刻みたいと思います。

 原爆資料館前の噴水。高く吹き上げられた水が、そのまま空に昇って雲になった。そんな印象を受けました。

 早朝の空にかかったうろこ雲。この日は、とても空が美しい日でした。

 広島の空にそびえ立つ、世界平和記念聖堂。自分自身もこの地で被爆したイエズス会宣教師、愛宮ラサール神父様の呼びかけで建てられた大聖堂です。

 朝の光が射しこむ世界平和記念聖堂。世界に平和を実現するために、まずわたし自身の心に平和をお与えくださいと祈りました。平和の道具になることができますように。