祈りの小箱(176)『自分が進むべき道』


『自分が進むべき道』
 人生の大きな選択を迫られたとき、わたしたちはつい「どちらが自分にとって得だろうか」「どちらの道が楽だろうか」と考えていまいがちです。ですが、そのように考えている間は、なかなか決断することができません。損得や快適さは、何を基準にするかによってまったく変わって来るからです。たとえば、就職。給料を基準に考えるなら、休みが短くても給料が高い方を得と考えるでしょうし、余暇を基準に考えるなら、多少給料が安くても休み多い方を得と考えるでしょう。そして、給料と余暇、どちらを基準にすべきか、わたしたちはなかなか選ぶことができないのです。もしどちらかを基準にして選んだとしても、あとから「もう一方の方がよかった」などと後悔することも多いでしょう。
 人生の道を決断するもう一つの方法は、損得や快適さではなく、神様の御旨を基準にして選ぶことです。神様の目から見て「自分がすべきことはなんだろうか」と考えることです。自分にとってではなく神様にとってどちらが得か。どちらの道を神様は喜ぶかと考えるのです。神様の御旨はいつもはっきりとして揺らぐことがありません。いつでも、より気高く美しい生き方、人々のために自分を犠牲にする愛の道へとわたしたちを導かれます。神の御旨をはっきりと識別できれば、たとえその道が険しい茨の道だったとしても、その道を行く以外にありません。ですが、その基準で選ぶことができれば、後で後悔することもないでしょう。神の御旨は、いつまでも変わることがないからです。楽な道ではなく、神の御旨に適った道。本当の喜びと幸せに満たされた道を選ぶことができるよう、神様に祈りたいと思います。
★このカードは、こちらからダウンロードできます。⇒
JPEG 178『自分が進むべき道』.JPG 直
PDF 178『自分が進むべき道』.PDF 直