麦秋の美祢
美祢の県道沿いで、麦が実りの季節を迎えました。麦が収穫を迎える季節という意味で、この時期は「麦秋」と呼ばれます。
たわわに実った麦。大きな穂が、さわやかな五月の風に揺れています。
麦と言えば、聖書の世界と切っても切れない植物。「一粒の麦が、地に落ちて死なないならば」という有名な聖句を、つい思い出します。
光のあたり具合や風のむきによって、刻々と模様を変える麦畑。いつまで見ていても飽きません。
美祢の山里の、初夏の風景。思わず車をとめて深呼吸したくなります。
田んぼでは、ちょうど田植えが終わったばかりです。
田植えが終わったばかりの田んぼと、瓦屋根の日本家屋。どこか懐かしい風景です。
五月の風に揺れる早苗。台風や病害にあうことなく、たくさんの実をつけてくれますように。
県道の道端で、ヤマボウシが花を咲かせていました。山里に、初夏の到来を告げる花です。
花の本体である真ん中の丸い部分が、お坊さんの頭に見えることからヤマボウシの名がついたそうです。花びらは法衣ですね。
刑務所のすぐ近くの公園で、オオキンケイギクが満開を迎えていました。
すぐ近くにこんなに美しい景色が広がっているなんて、刑務所の中では想像もつかないことでしょう。せめて、花の香りが壁を越えて届きますように。
刑務所への行き帰りに、いつも通りかかる美祢の山里。心癒される、日本の原風景のような場所です。