《子どもたちへの新年の挨拶》

 カトリック六甲教会・教会学校の機関紙『JESUS KIDS』1月号に書いた、子どもたちへの新年のあいさつです。

 みなさん、明けましておめでとうございます!
 1年の始まりには、まるで新しいノートを開いた時のような気持になります。そのノートにはページが365枚ありますが、どのページもまだ真っ白です。これから始まる1年の1日、1日がその真っ白なページです。
 真っ白なページに、わたしたちはこれからなんでも自由に書き込んでいくことができます。友だちやお母さんの似顔絵を描くこともできるし、思っていることを言葉にして書いていくこともできます。クレヨンや色鉛筆を使ってもいいし、絵具を使ったって構いません。赤、青、黄色、緑、どの色を使うかもみんなの自由です。どうです、なんだかわくわくしませんか?
 このノートを下さったのは、実は神様です。これからの1年間は、神様からわたしたちへのプレゼントなのです。もしみなさんが誰かにプレゼントをあげたとき、その人がプレゼントを乱暴に扱ったり、無駄遣いしたりしたらみなさんはとても悲しいですよね。同じように、もしみんながこのノートを破ったり、つまらない落書きをしたり、汚い言葉を書いたりしたら神様はきっと悲しむでしょう。もしみんなが、神様から頂いた1日1日を乱暴に、無駄に使うならば、神様はとても悲しむのです。
 1年が終わるとき、わたしたちはこのノートを神様にお返ししなければなりません。できれば、神様が喜ぶようなきれいなノートにして返したいものです。お父さんやお母さん、お友だちの笑顔があちこちに描いてあるノート、神様への感謝の言葉がたくさん書いてあるノート、この1年をそんなノートとして神様にお返したいですね。
 教会学校は、今年もたくさんの楽しいことを準備してみなさんが来るのを待っています。神様から頂いた1年というノートの何ページかには、教会学校のこともきっと書いてくださいね。
※写真の解説…新年の神戸港。神戸市役所の24階から。