フォト・エッセイ(142)教会学校キャンプ2009②


 そんなリーダーや高校生たちの献身的な活躍に支えられて、子どもたちは室内(集会棟)でも大喜びで力いっぱい遊んでいた。たくさんの仲間たちと一緒に遊ぶことさえできれば、室内であろうと室外であろうと、子どもたちにはそれほど関係がないらしい。
 子どもたちを見ていて驚くのは、どんな場所でも、どんな天気でもすぐに遊びを見つけて楽しんでしまうことだ。雨上がりの自由時間には、どこかからカエルを捕まえて来て、雨でキャンプ場の斜面にできた流れで泳がせたり、わざと水たまりに踏み込んだりして喜んでいる姿を見かけた。室内でも、食後やプログラムの間にわずかの時間でもあればもう遊び始める。仲間とじゃれたり、リーダーを捕まえてはよじ登って肩車してもらったり、すぐにあちこちから子どもたちの歓声が上がった。
 どんな状況でも遊びを見つけ、その状況を楽しんでしまうというのは子どもに与えられた大きな才能だと思う。大人になると、本やDVD、ゲームなどがないと喜ぶことができないようになってくる。神から与えられた状況を、どんなものであっても楽しめる子どもたちは、大人よりも「神の国」に近いのかもしれない。
 幸い3日目の午後からは天候も回復し、キャンプファイヤーを盛大にすることができた。これだけは室内ではできないことだ。燃え上がるキャンプファイアーのオレンジ色と一緒に、仲間たちと楽しく遊んだ記憶が子どもたちの心の深くに刻まれたことだろう。それは、神の愛に包まれた恵みの記憶なのかもしれない。







※写真の解説…1枚目、霧に包まれたキャンプ場。2枚目、おやつのスイカ。3枚目、朝の集い。4枚目、帰路につく子どもたち。