やぎぃの日記(99)教会学校キャンプ2011〜神の子の輝き


教会学校キャンプ2011〜神の子の輝き
 8月7日から9日まで、教会学校のキャンプで兵庫県の北部にある兎羽野(うわの)高原に行ってきた。今年も総勢100人を越える大所帯でのキャンプだった。東日本大震災に配慮して2泊3日の短縮日程ではあったが、今回のキャンプの中で思いがけないほど大きな恵みを頂いた。7年前から教会学校のリーダーとして大活躍しているU君が、迷いに迷った末、ついに洗礼を受ける決心をしたのだ。
 キャンプ最後の晩、子どもたちを寝かせた後、リーダーたちで集まって話していた時のことだ。U君がなかなか洗礼に踏み切れないのを知っていた一人のリーダーが、U君に「そろそろ、洗礼を受けてもいいんじゃないか」と声をかけた。すると、いつもならば「まあ、そのことはまた後で」などと言ってはぐらかす彼が、なんと「うん、そうだね」と答えたのだ。隣にいたわたしも驚いて確認したが、彼の洗礼を受ける決意は固いようだった。
 翌日のミサの中で彼の受洗準備のために祈り、彼自身からも洗礼に至る経緯を子どもやリーダーたちに話してもらった。彼の話は、次のようなものだった。
「昨日の晩、キャンプ・ファイヤーのときのことです。元気よく遊ぶ子どもたちやリーダーたちの姿を見ているうちに、ふと自分にも昔、ああやって光り輝いていたときがあったんだと思いました。それに比べて今の自分はどうなんだろうと思ったとき、洗礼を受けて生まれ変わり、もう一度『神の子』として輝きたいという気持ちになったのです。
 学校を出た後いくつもの困難を乗り越えながら生きている彼のことをよく知っている仲間たちは、不器用な彼の口から訥々と語られるその言葉を聞いたときみな涙ぐんでいた。子どもたちやリーダーの姿を通して輝いた聖霊の光が、長い苦しみの中にあった一つの尊い魂を救ったのだ。
 キリスト教入門講座での学びや度重なる仲間たちからの誘いも動かすことができなかった彼の心を最後に動かしたのは、子どもたちやリーダーを通して輝いた聖霊の光だった。福音宣教を完成するのは、人間の力ではなく聖霊なのだということをこの出来事から学ばせてもらった気がする。どうぞ皆さん、U君のために祈ってあげてください。
※写真の解説…キャンプ・ファイヤーを囲んで踊る子どもたち。