「マザー・テレサに学ぶキリスト教」第10回〜霊的な闇2


講座「マザー・テレサに学ぶキリスト教」第10回〜霊的な闇2

 1946年9月10日に起こった「イエスの渇きとの出会い」の体験以来、マザー・テレサとイエスとの間に結ばれた深い交わりについて前回お話ししました。
 常人の理解をはるかに越えるような「声」や「ビジョン」の体験によってイエスと出会い、イエスの導くままにスラム街へと出て行ったマザーでしたが、スラム街での活動が軌道に乗り始めるやいなや思いがけない出来事と遭遇することになります。それは、彼女の心の中で起こった信仰上の出来事、「イエスとの別離、喪失」の体験でした。
 このとき以降、おそらく帰天のときまで、マザーは心に大きな闇と痛みを抱えながら「神の愛の宣教者」としての使命を果たしていくことになります。イエスへの愛の交わりの深さゆえに、それを失ったマザーの痛みは計り知れないほどのものだったようです。「愛ゆえの痛み」と彼女が呼ぶこの痛みがどのようなものであったか。マザーは、どのようにしてその痛みを乗り越えようとしたのか。今回は、そのことを見ていきたいと思います。
★今回の講義録は、こちらからPDFでダウンロードできます。どうぞお役立てください。⇒金曜講座・第10回「霊的な闇」2〜愛ゆえの苦しみ.pdf 直
★三ノ宮の女子パウロ会で行われている講座は、これからしばらく夏休みに入ります。9月14日(金)から再開しますので、どなたでもご参加ください。途中参加大歓迎です。
※写真の解説…聖堂の闇の中で祈るマザー。1994年、カルカッタ、マザー・ハウスにて。