フォト・ライブラリー(600)カルカッタ・ダージリン巡礼③カルカッタからダージリンへ
夕暮れどきのハウラー橋。聖なる大河ガンジスは、カルカッタ周辺ではフーグリー川と呼ばれています。
川のほとりにある、ガートと呼ばれる沐浴場。インドらしい風景です。
ガートの階段に干されたサリー。インドの着物は、色彩が豊かです。
夕陽を浴びたハウラー駅。川船の船着き場と連結しています。
たくさんの人たちを乗せたフェリー。街の中心部とハウラー駅を結んでいます。
夕暮れどきの川面を行く舟。何を積んでいるのでしょう。
川の向こうにハウラー駅のシルエットが浮かんでいます。東洋でも屈指の規模と言われる巨大な駅です。
大河に沈んでゆく夕陽。インドの国旗のようなサフラン色です。
インディゴエアーで、ダージリンの最寄りの空港、バグドグラに向かいます。ダージリンへ行くのは、なんと25年ぶりです。
1881年、お茶や避暑客を運ぶために敷設された世界で最も古い登山鉄道の一つ、ダージリン・ヒマラヤ鉄道。世界遺産にも指定されています。
まるで機関車トーマスのような、ダージリン・ヒマラヤ鉄道の機関車。おもちゃのようだという意味で、トイ・トレインの愛称で親しまれています。最も古い車両は、110年前からずっと使われているそうです。
駅に着いたトイ・トレイン。運転手さんは、チャイを飲んで休憩です。
燃え盛る石炭。水蒸気を噴き出し、煙をもくもくと上げながら、全身を震わせるようにして懸命に走ります。
トイ・トレインと記念撮影。マザー・テレサは1946年9月10日、この列車でダージリンに向かう途中で神からのインスピレーションを受けたと言われています。
トイ・トレインの車内。ナローゲージのため、乗客はぎゅうぎゅう詰めです。騒音と振動もかなりのもので、マザーはよくこの中で祈ったものだと感心します。(マザー自身は、「ダージリンへ向かう列車の中で」としか語っておらず、マザーがインスピレーションを受けたのは、カルカッタからニュー・ジャルパイグリに向かう途中の大きな列車の中だったではないかとする説も有力です。)
列車の窓から。店の軒先をこするようにして進んでゆきます。
窓からの風景。ヒマラヤを挟んでチベットと隣接しているため、チベット風の建物が目立ちます。
ダージリン・ヒマラヤ鉄道屈指の名所、バタシア・ループ。鉄道の最高点にあるループ橋です。
ダージリン駅に到着。ダージリンは、インドの人たちにとって一生に一度は行きたい憧れの場所だそうです。
鉄道に沿って歩く人たち。頭で重さを支える、チベット独特の荷物の運び方をしています。
チベット寺院の境内で出会った猫。なんとも無防備な姿です。
1928~30年までの2年間、マザー・テレサがロレット修道会の修練女として過ごした修道院。マザーが住んでいた建物そのものは、取り壊されて学校の一部になっています。
修道院に付属する教会。ダージリンの司教座聖堂でもあります。
聖堂の中の聖母子像。マザーも、若き日にこの像の前で祈ったのかもしれません。
街中にある「神の愛の宣教者会」のセンター。25年前はチベット難民の女性たちのお世話をしていましたが、現在は知的障害のある女性たちの世話をしているそうです。
ダージリンと言えば、やはり茶畑。山の斜面の至るところに茶畑があります。農薬を使わない有機栽培です。
ほのかな渋みと明るい色から「紅茶のシャンパン」と呼ばれるダージリンティー。高地の寒暖差が、独特の香りを生み出すそうです。
ダージリンから見た、世界第3位の高峰カンチェンジュンガ。標高8586mは、エベレスト、K2に次ぐ高さです。(今回はぼんやりとしか見えなかったので、はっきり見えた25年前の写真を貼っておきます。)
「偉大な雪の五つの宝庫」という意味の名を持つカンチェンジュンガ。山そのものが神と考えられ、登山者も山頂を踏むことは禁じられているそうです。あまりの荘厳さ、美しさに、初めて見たときは早朝から11時ころまでずっと見続けてしまいました。魂を奪われるという感じです。
ヒマラヤを眺めながらヨガをする人たち。体と心によさそうです。