フォト・ライブラリー(327)六甲山の紅葉9〜カトリック六甲教会周辺の銀杏

六甲山の紅葉9〜カトリック六甲教会周辺の銀杏

1ヶ月前くらいからたくさんの実を落し、ぎんなんの味でわたしたちを楽しませてくれた教会の庭の銀杏が、この数日の寒さできれいに色づき、今度は目を楽しませてくれています。

枝の節々から、まとまって生えてくる銀杏の葉。こんな葉のつけ方をする木はめずらしいですね。

近寄って覗き込むと、黄色のトンネルに吸い込まれていきそうになります。

桜の葉がほとんど落ちた頃にちょうど見ごろを迎えた銀杏。しばらくは教会の庭の主役です。

先端部分が天に向かって反り返っていく銀杏の枝。葉っぱが、まるで黄色い波のように見えます。

こちらは、教会から歩いて5分ほどのところにある小さな祠の境内で色づいた銀杏の古木です。

一体、何百年前からここにあるのか。その大きさは教会の銀杏の比ではありません。

おそらく神戸がまだ小さな漁村だったころからここに生え、人々の生活を見守ってきた銀杏の大木。一体、この下でどんな人生模様が繰り広げられてきたのでしょう。

この辺りには、このような小さな名もない祠やが点在しており、それぞれの周りに豊かな自然が残されています。最近は教会もたくさんありますが、もともと神様と人が共に生きてきた地域だったのです。

こんな見事な銀杏を見上げていると、おのずから自然の偉大さと、その背後にある大きな力の存在を感じざるをえません。自然の美しさは、無言のうちにわたしたちを祈りの世界へと招いているようです。