フォト・ライブラリー(361)神戸の桜2013

神戸の桜2013

今日の「爆弾低気圧」ですっかり散ってしまった神戸の桜。写真でその面影を心に刻みたいと思います。これは、教会の庭で一番最初に満開を迎えた桜です。復活祭の5日ほど前のことでした。

教会の玄関の桜は、まるで復活祭に合わせたかのように咲いてくれました。復活の喜びを高らかに歌っているかのような桜の花たちが、キリストの十字架を包み込んでゆきます。

復活の主日のミサには、例年より多く500人近い方が来られました。補助椅子をすべて出してもまだ足りず、立ったままでミサに参列された方もいました。

庭の真ん中にあるこの桜は、少し遅れてつい先日、満開を迎えました。木から木へと、キリストの復活の喜びがリレーされてゆくようです。

例年にないことですが、今年はコブシの花も桜と同時に満開を迎えました。真っ白な花が、ピンクの桜たちと共に復活の喜びを歌っているようでした。

教会から歩いて10分ほどのところにある護国神社の桜も、美しく咲きそろいました。毎年多くのお花見客でにぎわう桜の名所です。

房のようにかたまって咲く桜の花。その一つひとつが、喜びの一杯つまったくす玉のように見えます。

護国神社からさらに20分ほど歩いて、王子公園の運動場に到着。動物園の桜が有名ですが、わたしは毎年、運動場の周りの桜の方を楽しみにしています。

誰もいない朝のグラウンドの一角で、満開を迎えた桜の木々。桜の時期の動物園は押すな押すなの大混雑ですが、運動場に来るとこうして静かに桜を眺めることができます。

朝の光を浴びて輝く桜の花たち。喜びの歌声が聞こえてきそうです。

枝に近づいてみると、そこは桜色に包まれた幻想的な世界。心を癒される、とてもやさしい色です。

「とてもめずらしい枝ぶりの桜が咲いている」と言って、信者さんがお昼休みに近くの公園に連れて行ってくれました。確かに、これだけ堂々と横に伸びている桜はめずらしいですね。

近くから見ると、まるで桜の花びらの万華鏡。桜の世界に吸い込まれてしまいそうになります。

強い風が吹いて、花びらが一斉に散りました。まさに「桜吹雪」。花びらの白が、雪の面影をなぞっているようです。

青空を舞う桜の花びら。風に乗って美の世界に帰っていく、そんなふうにも見えます。また来年までさようなら。