フォト・ライブラリー(577)津和野・乙女峠祭り2018

津和野・乙女峠祭り2018

5月3日、今年も恒例の津和野・乙女峠祭りが開催されました。「浦上四番崩れ」の殉教者たちを思い起こし、聖母マリアのとりなしによって平和を祈る一大行事です。

全国各地から、今年も1500人以上の方々が集まりました。フィリピンやベトナムなど、外国からの参加も年々増えているようです。

聖母行列をしているうちに、空を覆っていた雲が消え、真っ青な空が広がりました。

いよいよ乙女峠に差しかかった聖母行列。今年は、白浜司教様だけでなく、大阪教区の前田大司教様も参加されました。

乙女峠に到着。殉教者たちの信仰を讃える、盛大なミサが行われました。今年は、明治維新からちょうど150年、「浦上四番崩れ」と呼ばれる最後のキリシタン迫害の開始から151年に当たります。

真っ青な空が広がる乙女峠。「マリア様の心、それは青空」と歌う参加しゃたちの声が、天国にまで届いたことでしょう

ミサの後、千人塚まで続く、十字架の道行きをたどりました。うっそうとした山道です。

険しい山道に設置された、十字架の道行き。イエスのご受難が偲ばれます。

乙女峠の殉教者たちも埋葬された千人塚。浦上からこの地に配流された153名のうち、小さな子どもを含む36人が殉教しました。

乙女峠の麓にある津和野駅。のんびりとしたたたずまいです。

津和野の中心部にある弥栄神社の大楠。数百年の歴史を刻んだ老木が、今年も若葉を茂らせています。

津和野の名所、太鼓谷稲荷神社の赤鳥居。本殿まで、数百メートルにわたって続いてます。

太鼓谷稲荷神社から見た、津和野の街並み。中国地方独特のオレンジ色の屋根瓦が、山々の緑に映えています。

津和野のメインストリート、殿町通り。ゴールデンウィークということもあって、たくさんの人で賑わっていました。

道端のお堀を、悠々と泳ぐ鯉たち。津和野の名物です。

殿町通りの一角にある、カトリック津和野教会。武家屋敷のすぐ隣にある、なまこ壁の似合う教会です。

聖堂の内部には畳が敷かれ、和洋折衷になっています。

畳に射しこんだ、ステンドグラスからの光。印象的な光景です。

道端に咲いたアヤメの花。商家の木塀によく似合っています。

山口線を走る懐かしのSL、D51(デゴイチ)。これも、のどかな風景です。信教の自由を命がけで守り、今日の平和の礎を築いた、すべての殉教者に感謝せずにいられません。