焼野海岸の夕陽
台風の接近で雲が出始めた8月のある日、山陽小野田市の焼野海岸に夕陽を見に行ってきました。「日本夕陽100選」にも入っている夕陽の名所です。
周防灘を挟んで、対岸の北九州の山並みの向こうに沈んでゆく夕陽。あまりの美しさに言葉もありません。
日没の直前に、西の空の雲が一ヶ所だけ七色に染まりました。「幻日」と呼ばれる珍しい現象です。
少しずつ形を変えてゆく「幻日」。とても神秘的です。
「幻日」の中を、一羽の鳥が横切ってゆきました。自分がどこを飛んでいるのか、気づいているのでしょうか。
台風が過ぎ去って、青空が広がったある日の日没。
台風が残していった風のせいで、波は少し高め。大きな音を立てて浜辺に打ち寄せています。
燃えるように真っ赤な夕陽。この場所に来ると、太陽との距離が縮まったように感じます。
日没直後の焼野海岸。昼間はたくさんの人で賑わっていたビーチも、人影はまばらです。波の音を聞きながら、いつまでも眺めていたいような美しい夕景でした。