JESUS KIDS記事 「『はい』と答えたマリアさま」


この記事は、カトリック六甲教会の教会学校が毎月発行している冊子「JESUS KIDS」の2010年3月号に掲載されたものです。
「はい」と答えたマリアさま
 道ばたで、木々の新緑がさわやかな5月の風にゆれています。このすばらしい季節を、教会はマリアさまにおささげしました。そう、5月はマリアさまの月なのです。マリアさまと言えばイエスさまのお母さんですが、みなさん、マリアさまがどうしてイエスさまのお母さんになったかおぼえていますか。
 ある日、ナザレといういなかの町に住んでいたマリアのところに天使が来て、「イエスさまのお母さんになってください」とたのみました。マリアさまが「わたしは神さまのために働く小さな者にすぎません。あなたの言うとおりになりますように」と答えたので、マリアはイエスさまのお母さんになったのです。
 これは不思議なことですね。神さまが何でもできる方ならば、マリアさまにたのまなくてもよさそうなものです。ですが、神さまはそうしませんでした。どうしてかというと、神さまは人間ではないので、人間であるイエスさまを生むことができなかったのです。そこで、マリアさまにおねがいしなければなりませんでした。マリアさまが「はい」と言ったから神さまはイエスさまをわたしたちの世界に生まれさせ、わたしたちを救うことができたのです。
 今、そのイエスさまも姿が見えない別の世界に行ってしまいました。「天国」と呼ばれるその世界から、イエスさまはわたしたちにおねがいしています。
「わたしの代わりに、あの貧しい人に食べるものを運んでください。」
「わたしの代わりに、あのひとりぐらしのおばあさんをなぐさめてあげてください。」
「わたしの代わりに、あの友だちのいない子の友だちになってあげてください。」
 エスさまはもうこの地上に人間の体がないので、どんなにその人たちを助けたくても直接に助けることができません。だからみなさんに助けを求めているのです。みなさんは、マリアさまのように「はい」と答えられるでしょうか。元気に「はい」と答えて、イエスさまの愛をみんなにはこべたらいいですね。
※写真の解説…六甲山の新緑。