【熊本地震復興支援from宇部・小野田11〜たなばた瓦そばパーティー】
6月30日、7月1日の両日、熊本地震の被災者の皆さんを阿蘇YMCAにお招きし、山口名物の瓦そばでおもてなししました。そのときの様子を、写真でご報告します。
阿蘇YMCAに到着したときは雨でしたが、しだいに雨が上がり、阿蘇山が雲の中から顔を出しました。まるで、わたしたちを出迎えてくれたようです。
台所で、皆さんをお迎えするための準備開始。今回使用した野菜のほとんどは、宇部・小野田の信者さんたちの畑で獲れたものです。
台所で自慢の腕を振るう女性陣。今回は、わたしを含めて総勢14名で阿蘇にお伺いました。
6月30日の晩は、地元、阿蘇の被災者の皆さんをお招きしました。近隣の車帰地区の方々や、阿蘇市の仮設住宅で暮らしておられる方々です。「道の駅・阿蘇」の経営者の方が率いる地元のバンドや、YMCA尾ヶ石保育園の子どもたちも来てくれました。
一夜明けて、7月1日の朝、車帰地区を散歩しました。阿蘇の清らかな水を満々と湛えた田んぼで、稲の葉が風に揺れていました。
靄で霞んだ外輪山。幻想的な風景です。
地区のあちこちで、紫陽花の花が見頃を迎えていました。
育てている人たちの心を映し出しているかのような、美しい紫陽花たち。まるで植物園に迷い込んだようです。
サンゴのようなめずらしい形の紫陽花、「蒼の瞳」の大きな株がありました。神秘的な美しさです。
震災で主がいなくなった家の軒先で、水色の紫陽花が咲いていました。早く主が戻って来られるように祈ります。
まだ色づいている途中の紫陽花。グラデーションに心を惹かれました。
朝靄の中に佇む、阿蘇YMCA。天気はこの後、少しずつ回復に向かってゆきました。
お昼頃、熊本YMCAが運営する益城町と御船町の仮設住宅から、被災者の皆さんがバスで到着。瓦そパーティーの第二部が始まりました。
エプロンをつけてソバを焼いているのは、宇部教会の信徒とサビエル高校のシスター。ボランティアたちは、お客様をもてなすのに大忙しです。
お椀に盛られた瓦そば。お肉や卵がたっぷり入って、とてもおいしかったです。隠し味の紅葉おろしとレモンも効いていました。
パーティーの最後に、萩焼が全員に当たる抽選会がありました。萩焼は、萩市観光協会のご協力で入手したものです。この写真の方は、ちょうどこの日がお誕生日ということだったので、特別なプレゼントも差し上げました。
楽しいひとときを終えて、帰路につく被災者の皆さん。楽しいひとときは、あっという間に終わってしまいます。
「仮設住宅での暮らしが始まって1年が過ぎ、住民の間にはもう新しい住居を見つけて仮設住宅を去る人たちも出てきました。一方で、先の見通しがまったく立たない住民も多く、生活再建の進み具合いにばらつきが生まれています。一人暮らしのお年寄りもおり、コミュニティーづくりが最大の課題です。」木山仮設団地相談員、佐藤忍さん談
もうじき七夕、帰り際に、被災者の皆さんが短冊を書いてくださいました。暑さが厳しくなってゆく中で、仮設住宅での暮らしはさぞかし大変でしょう。皆さんの健康と、一日も早く家に戻れる日をを祈らずにはいられません。
