フォト・エッセイ(3) 木洩れ日


 青年会の遠足に続いて、先週の金曜日、婦人会の遠足に行ってきた。5月は新緑の美しいさわやかな季節なので、この時期に遠足が集中しても不思議はないだろう。
 日差しが強い日だったので、木陰に入るのがうれしかった。この写真は、そうやって逃げ込んだ木の下からふと上を見たときに撮ったものだ。そのとき、濃い緑の葉をたくさんつけた木がわたしに「無理をしなくてもいいんだよ。わたしはずっとこうしてここに立っているだけだが、それで幸せだよ」と言ったような気がした。ここのところ、助祭として何をしていいのかよく分からないままに色々なことに手を出しすぎて疲れ気味のわたしには、本当に慰めになることばだった。木がなにかを語るはずもないし、結局わたし自身の心がわたし自身の心に語ったことなのだろうが、神様はそうやって話しかけてくださることもあるんだと思って納得している。
※写真の解説…兵庫県竜野市にて撮影。