記念ミサが行われた、無原罪の聖母教会。
9月5日(日) マザー・テレサ記念ミサ
今日、9月5日はマザー・テレサの13回目の命日だった。今年は主日に隠れてしまったが、教会歴はこの日を正式なマザー・テレサの記念日と決めている。昨日の午後あらかじめトンドの「神の愛の宣教者会」に電話で確認したところ、9時半から記念のミサが行われるとのことだった。夕食のときに他の第三修練者たちにそのことを話すと、彼らも興味をもって一緒に行きたいというので、結局4人で連れ立ってトンドに向かうことになった。
10年前、第二修練のときにも、わたしはたびたびトンドの「神の愛の宣教者会」を訪ねた。当時わたしが住んでいたノバリチェスはケソン市の外れだったので、バス、メガタクシー、ジプニーなどを乗り継いで片道2時間近くかけて通ったものだった。しかし、今回住んでいるアテネオ・デ・マニラ大学からは高架鉄道とジプニーを乗り継いでわずか1時間弱で行くことができる。高架鉄道は、マニラ名物の交通渋滞に巻き込まれる心配がないとても便利な乗り物だ。
一緒に行ったインドネシア人の2人の司祭とエクアドル人の司祭は、到着したばかりなのにほとんど疲れを感じていないようだった。一つには、彼らの国の環境とこの国の環境が似ていることもあるかもしれない。わたしは、写真展などの疲れも出たせいか到着してからずっと頭痛に悩まされていた。「神の愛の宣教者会」に隣接する教会で教区の司祭と一緒に5人でミサを共同司式したが、ミサ中にだんだん頭痛がひどくなってきて、うずきに合わせて体がふらつくほどだった。途中で退席しようかとも思ったくらいだったが、腹を決めて「主よ、どうぞこの痛みをともに担ってください」と心の中で祈ると、不思議になんとか耐えることができた。
ミサの後、三宮でのチャリティー・コンサートで集まったお金を「神の愛の宣教者会」東アジア地区の地区長のシスターに手渡すことができた。シスターたちは、わたしたち4人のためにすばらしい昼食まで用意してくれた。水分と栄養をたっぷりとったことで、頭痛も少し和らいだようだった。
3時過ぎに第三修練院にたどりついて、すぐベッドに横になった。3時間ほど眠って目を覚ますと、頭痛はほとんど消えていた。やはり生活のリズムが大きく変わったことによる不調のようだった。夕食は、神学院共同体の司祭や神学生たちと一緒に楽しく話しながら食べることができた。ぎりぎりのところでなんとか体調を回復できたのは、もしかするとマザーのとりなしよるものかもしれない。今晩も早く寝て、明日から本格的に始まる第三修練に備えよう。
★8月29日に行われた超教派のクリスチャン青年たちによるチャリティー・コンサートの募金、そして六甲教会の何人かの信者さんたちからお預かりした御寄付を、こうして無事「神の愛の宣教者会」のシスターたちに手渡すことができました。お金は、シスターたちの活動を通して貧しい人たちのために使われることでしょう。皆さんのご協力に、改めて心から感謝いたします。
ミサが始まる15分前の様子。開始までには席が足りなくなるほどの人出になった。
「神の愛の宣教者会」修道院の入り口。修練院、病人の介護施設、孤児の家が一か所に集まっている。
トンド周辺のスラム街。