フォト・ライブラリー(289)ソウル訪問記3〜韓国文化

ソウル訪問記3〜韓国文化

 今回、わたしを案内してくれた司祭が、せっかくだから韓国の文化も見せたいとソウルの真ん中にあるお寺に案内してくれました。韓国は5回目でしたが、初めて訪れる場所でした。

 お寺の名前は吉祥寺。かつて、戦争によって南北に裂かれた男女の恋物語の舞台になった場所だとのこと。南に残った女性は、北に去った男性の帰りをこの場所で料亭をしながら待ち続けていましたが、ついに男性が戻らないのを知って廃業。お寺を建立したそうです。

 ちょっとキリスト教的な雰囲気のする仏様ですが、実はカトリック信者の彫刻家が彫ったものだそうです。

 街を歩いていると、あちこちにコーヒー・ショップを見かけました。韓国ではコーヒー・ショップの競争が激しく、スターバックスでさえ苦戦しているとのことでした。

 韓国文化と言えば、やはり料理を抜きにしては語れません。今回食べたメニューをいくつか紹介したいと思います。まずは骨付きカルビの焼肉。

 骨付きカルビは、お店の人がはさみで適当な大きさにカットしてくれます。23年前に初めて訪れたときはびっくりしましたが、これが韓国流。箸が鉄製なのも特徴的です。

 これはお昼に食べたフグうどん。フグの大きな切り身が入っていて、とてもおいしかったです。付け合せで、フグの皮のキムチも出ました。

 これはトッポギと呼ばれる伝統的なお餅を入れた鍋。現代的なアレンジとして、トッポギの上にチーズがかかっていました。不思議な組み合わせでしたが、ちょっと病み付きになるくらいのおいしさでした。この鍋を食べた後、向かいの劇場で韓国のNo.1ミュージカル「クッキング、ナンタ」を観ました。韓国料理の厨房を舞台にしています。

 今回の最後の食事、海鮮チゲ鍋定食です。付け合せの小鉢が多いのがうれしいですね。

 最後は、韓国一の豪華さを誇る「ロッテ・ホテル」からリムジンバスで仁川空港に向かいました。韓国カトリック教会の活力に触れ、会員同士の友情と温かいもてなしで心も体も満たされた4日間の韓国訪問でした。