6月7日、三位一体の主日に、丹波篠山で神戸地区大会があった。地区大会というのは、2年に1度、大阪大司教区神戸地区に属する11の教会の信徒が集まって行われる大会だ。集まって一緒にミサをささげたり出し物を披露したりすることで、同じ地区に生きる信徒としての交わりを深めることを目的にしている。
今回初めての参加だったので、一体何が起こるんだろう、どんな恵みが与えられるんだろうと期待に胸を弾ませて篠山に向かった。六甲教会からは、大型観光バス1台が満席になるくらいの人数が参加した。
会場に到着してすぐに舞台裏の控室に入ってしまったので、外の様子がどうなっているのかわたしはよくわからなかった。中で打ち合わせをしたり着替えたりしているうちに、いよいよミサの時間になった。大きなホールの舞台に祭壇を仕立ててのミサだ。松浦悟朗司教様が主司式に当たり、各教会を代表する11人の司祭が共同司式した。
舞台裏からステージに上がってびっくりした。800人収容の大ホールが、ほとんど一杯に埋め尽くされている。後で聞いたところでは、750人が集まっていたそうだ。普段のミサと違って、信徒の顔が一人ひとりはっきり見えた。1人ひとり年齢も顔立ちも服装もまったく違う。外国の方もたくさん混じっているのが見えた。いつにもまして一致ということを実感させられるミサだった。(不謹慎なことだが、松浦司教の後ろで説教を聞きながら、つい先日聞きに行ったコンサートのときとは立場が逆だなぁなどとも思った。)
ミサの後、各教会からの出し物があった。ロック演奏、ジャズダンス、ベトナム獅子舞など各教会の特色を生かした出し物が披露され、会場は大いに盛り上がった。その中でも、なんと言っても一番盛り上がったのは、洲本教会による阿波踊りだった。みな素人離れした踊り手ばかりで、たちまち会場全体を巻き込む踊りの渦が作り上げられていった。いったいどれだけ練習したのだろう。もしかすると、あの教会では阿波踊りが典礼の一部に入っているのかもしれない。中でも一番うまかったのは、主任司祭のグイノー神父だった。
各教会の違いを目の当たりにし、多様性の中での「神の子」としての一致を実感することができたすばらしい大会だったと思う。2年に1度くらいは、こんな機会があってもいいのではないだろうか。
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※写真の解説…1枚目、篠山城の御濠と書院。2枚目、お城を散策するシスターたち。3、4枚目、洲本教会による阿波踊り。