フォト・ライブラリー(496)アサギマダラ飛来

アサギマダラ飛来

宇部教会の庭のフジバカマの群落に、アサギマダラがやって来ました。

名前の通り、浅葱色の美しい羽をもったアサギマダラ。夏は本州の高原や山に住み、秋になると暖かな南の島に向かって移動するという、珍しい習性を持っています。

アサギマダラの大好物は、「秋の七草」の一つにも数えられるフジバカマ。旅の途中で、教会の庭においしそうなフジバカマを見つけて降りてきたのでしょう。

羽を広げても10センチほどの大きさのアサギマダラ。この小さな体で海を越え、中には遠く台湾まで2000キロ以上旅するものもいるそうです。

海の上でどうやって方角を確認するのか。台風や大風のときはどうするのか。いつ本州に戻って来るのか。アサギマダラの生態は謎ばかりです。

向こう側が透けて見えるくらい薄くてしなやかな羽。この羽で、一日に200キロを移動するというから驚きです。

フジバカマの蜜を、懸命に吸うアサギマダラ。これからの旅に備えて、教会でしっかり栄養をつけていってほしいと思います。