2020-01-01から1年間の記事一覧

こころの道しるべ(33)やがて自分も

やがて自分も 高齢者を大切にしない社会では、誰も幸せに生きられません。なぜなら、まだ高齢でない大人や子どもたちは、やがて自分も大切にされなくなると分かっているからです。高齢者が大切にされ、誰もが幸せに生きられる社会を作れますように。 ※このカ…

バイブル・エッセイ(928)神様への愛を貫く

神様への愛を貫く 「あなたたちはどう思うか。ある人に息子が二人いたが、彼は兄のところへ行き、『子よ、今日、ぶどう園へ行って働きなさい』と言った。兄は『いやです』と答えたが、後で考え直して出かけた。弟のところへも行って、同じことを言うと、弟は…

こころの道しるべ(32)正しい問い

正しい問い 人生には、「なぜこうなったのか」と考えても答えの出ないことばかり。どんなに考えても分からないときは、問いを“Why”から“How”に変えましょう。「どうしたら状況を少しでもよくできるか」と考えれば、答えは必ず見つかります。 ※このカードはこ…

バイブル・エッセイ(927)満たされて生きる

満たされて生きる 「天の国は次のようにたとえられる。ある家の主人が、ぶどう園で働く労働者を雇うために、夜明けに出かけて行った。主人は、一日につき一デナリオンの約束で、労働者をぶどう園に送った。また、九時ごろ行ってみると、何もしないで広場に立…

こころの道しるべ(31)大きなぬくもり

大きなぬくもり怒りや憎しみ、傲慢は、大きな力で相手を打ち砕きますが、歯止めが利かないために自滅します。ゆるしや労り、謙虚さは、大きなぬくもりですべてを包み込み、どこまでも成長してゆきます。本当に強いのは、力ではなくぬくもりなのです。 ※この…

バイブル・エッセイ(926)なぜゆるすのか

なぜゆるすのか そのとき、ペトロがイエスのところに来て言った。「主よ、兄弟がわたしに対して罪を犯したなら、何回赦すべきでしょうか。七回までですか。」イエスは言われた。「あなたに言っておく。七回どころか七の七十倍までも赦しなさい。そこで、天の…

こころの道しるべ(30)正解はない

正解はない 人と出会えば出会うほど、それぞれにまったく違った、味わい深い人生があることが分かります。人生を知るとは、人生の正解にたどり着くことではなく、人間の生き方は人それぞれであり、たった一つの正解などないと気づくということなのです。 ※こ…

バイブル・エッセイ(925)つなぎとめる使命

つなぎとめる使命 「兄弟があなたに対して罪を犯したなら、行って二人だけのところで忠告しなさい。言うことを聞き入れたら、兄弟を得たことになる。聞き入れなければ、ほかに一人か二人、一緒に連れて行きなさい。すべてのことが、二人または三人の証人の口…

こころの道しるべ(29)何か一つ願うなら

何か一つ願うなら 満たされる人は、ほんのわずかなもので満たされますが、満たされない人は、たとえ全世界を手に入れても満たされることがありません。何か一つだけ神さまに願うとすれば、ほんのわずかなもので満たされる、謙虚な心を願いましょう。 ※このカ…

【新刊】『希望する力~コロナ時代を生きるあなたへ』

【新刊】『希望する力~コロナ時代を生きるあなたへ』 上智大学ソフィア会主催のオンライン同窓会「Net de ASF」で行われた晴佐久昌英神父様との対談が本になりました。1万5千字の対談に、対談を振り返っての論考3万字分を追加。コロナ時代の教会のあり方を…

バイブル・エッセイ(924)死ぬことによって生きる

死ぬことによって生きる イエスは、御自分が必ずエルサレムに行って、長老、祭司長、律法学者たちから多くの苦しみを受けて殺され、三日目に復活することになっている、と弟子たちに打ち明け始められた。すると、ペトロはイエスをわきへお連れして、いさめ始…

こころの道しるべ(28)正しい判断

正しい判断 体験したことのない困難な状況で、初めから正しい判断を下せる人はいません。大切なのは、一度決めても、うまくゆかなければすぐ修正できる柔軟さを持つこと。謙虚な心で間違いを認め、少しずつ正しい判断に近づいてゆけますように。 ※このカード…

バイブル・エッセイ(923)教会を建てる

教会を建てる イエスは、フィリポ・カイサリア地方に行ったとき、弟子たちに、「人々は、人の子のことを何者だと言っているか」とお尋ねになった。弟子たちは言った。「『洗礼者ヨハネだ』と言う人も、『エリヤだ』と言う人もいます。ほかに、『エレミヤだ』…

こころの道しるべ(27)たった一人の自分

たった一人の自分 誰もが、世界でたった一人、自分だけにしかないよさを持った神さまの最高傑作。もし「わたしなんかつまらない人間だ」と思っているなら、それは自分のよさにまだ気づいていないだけ。世界にたった一人しかいない自分に、もっと自信を持ちま…

バイブル・エッセイ(922)恵みのパン屑

恵みのパン屑 イエスはそこをたち、ティルスとシドンの地方に行かれた。すると、この地に生まれたカナンの女が出て来て、「主よ、ダビデの子よ、わたしを憐れんでください。娘が悪霊にひどく苦しめられています」と叫んだ。しかし、イエスは何もお答えになら…

こころの道しるべ(26)離れて見守る

離れて見守る 愛の基本は、苦しんでいる相手に寄り添うこと。ですが、時には離れて見守る以外ないこともあります。会いたい気持ちをじっと我慢し、その我慢を相手のために捧げる。相手の孤独と苦しみを、離れた場所から一緒に担う。それも尊い愛の形です。 ※…

バイブル・エッセイ(921)イエスの声に耳を澄ます

イエスの声に耳を澄ます イエスは弟子たちを強いて舟に乗せ、向こう岸へ先に行かせ、その間に群衆を解散させられた。群衆を解散させてから、祈るためにひとり山にお登りになった。夕方になっても、ただひとりそこにおられた。ところが、舟は既に陸から何スタ…

こころの道しるべ(25)自分も同じように

自分も同じように 人からしてもらったことは決して忘れず、他の誰かが困っていれば自分も同じように助けの手を差し伸べる。人にしてあげたことはすぐに忘れ、相手が感謝してくれなくても決して責めない。それを、当然と思える人になれますように。 ※このカー…

バイブル・エッセイ(920)惜しみなく与える人

惜しみなく与える人 イエスは(洗礼者ヨハネが死んだこと)を聞くと、舟に乗ってそこを去り、ひとり人里離れた所に退かれた。しかし、群衆はそのことを聞き、方々の町から歩いて後を追った。イエスは舟から上がり、大勢の群衆を見て深く憐れみ、その中の病人…

こころの道しるべ(24)始めるべきとき

始めるべきとき「もっと早く始めればよかった」と嘆く必要はありません。むしろ、「これまでのすべては準備だった。いま、ようやく始めるための準備が整ったのだ」と考えましょう。早すぎも、遅すぎもしません。気づいた今こそが、始めるべきときなのです。 …

バイブル・エッセイ(919)天国を見つける

天国を見つける 「天の国は次のようにたとえられる。畑に宝が隠されている。見つけた人は、そのまま隠しておき、喜びながら帰り、持ち物をすっかり売り払って、その畑を買う。また、天の国は次のようにたとえられる。商人が良い真珠を探している。高価な真珠…

こころの道しるべ(23)最高の使命

最高の使命 病気や高齢で体が動かなくても、誰かのために祈ることはできます。自分自身の苦しみを忘れ、愛する誰かのために祈る人の願いを、神さまは必ず聞き届けてくださるでしょう。それが、わたしたちに与えられる最後の、そして最高の使命なのです。 ※こ…

バイブル・エッセイ(918)愛という栄養

愛という栄養 イエスは、別のたとえを持ち出して言われた。「天の国は次のようにたとえられる。ある人が良い種を畑に蒔いた。人々が眠っている間に、敵が来て、麦の中に毒麦を蒔いて行った。芽が出て、実ってみると、毒麦も現れた。僕たちが主人のところに来…

こころの道しるべ(22)会えてうれしい

会えてうれしい 「どうせ死ぬのに、なぜ生まれてきたんだろう」と言う人には、「あなたが生まれて来なければ、わたしはあなたに会えなかった。わたしは、あなたに会えてうれしい。あなたが生まれてきてくれて本当によかった」と言ってあげるのがよいでしょう…

こころの道しるべ(21)小さな幸せ

小さな幸せ 飛び上がるほど大きな幸せは、一生のうち何度もありません。幸せな人とは、何もない日々の中に喜びを見つけ、一日一日を感謝して生きられる人。幸せな人生とは、大きな幸せに満たされた数日と、小さな幸せに満たされた無数の日々のことです。 ※こ…

バイブル・エッセイ(917)心に深く根を下ろす

心に深く根を下ろす その日、イエスは家を出て、湖のほとりに座っておられた。すると、大勢の群衆がそばに集まって来たので、イエスは舟に乗って腰を下ろされた。群衆は皆岸辺に立っていた。イエスはたとえを用いて彼らに多くのことを語られた。「種を蒔く人…

こころの道しるべ(20)幸せとは

幸せとは 花に感動する心を持つ人は、公園で美しい花と出会ったら、心を震わせ、その日を特別な日と思うでしょう。花に興味がない人は、同じ花を見ても気づかず、「今日もつまらない日だった」と言うかもしれません。幸せとは、そのようなものです。 ※このカ…

バイブル・エッセイ(916)誰もが幼子

誰もが幼子 「天地の主である父よ、あなたをほめたたえます。これらのことを知恵ある者や賢い者には隠して、幼子のような者にお示しになりました。そうです、父よ、これは御心に適うことでした。すべてのことは、父からわたしに任せられています。父のほかに…

こころの道しるべ(19)悪に打ち勝つ

悪に打ち勝つ 愛だけが、悪に打ち勝つ唯一の力。ところが悪を恐れると、自分を守ることしか考えられなくなり、人を愛せなくなってしまいます。恐れさせ、わたしたちを分断して力を奪おうとする悪の作戦に乗らず、愛の力で悪に立ち向かえますように。 ※このカ…

バイブル・エッセイ(915)誰よりもイエスを

誰よりもイエスを 「わたしよりも父や母を愛する者は、わたしにふさわしくない。わたしよりも息子や娘を愛する者も、わたしにふさわしくない。また、自分の十字架を担ってわたしに従わない者は、わたしにふさわしくない。自分の命を得ようとする者は、それを…