やぎぃの日記(24) 日韓青年交流会


 灘区にある兵庫県国際交流会館で「日韓青年交流会」があった。
 青年会のメンバーの中に、神戸大学で勉強している韓国人留学生がいる。彼が仲立ちになって神戸大学で勉強している韓国の若者たちと六甲教会の若者たちの交流をしようという企画が生まれた。それがこの「日韓青年交流会」の始まりだった。前回は昨年の夏に行われ、日韓合わせて30人近い若者が参加した。今回も、前回に負けないくらいたくさんの若者たちが集まって大いに盛り上がった。
 交流を支えてくれたのは、留学生たちが作ってくれた韓国料理だった。焼肉、キムチチゲ、チジミなど本格的な韓国料理が次々に準備され、食卓に運ばれてくるたびに日本人の若者たちのあいだから歓声が上がった。サンチュ(レタスのような野菜)に焼肉、コチジャンなどを包んで食べると、ほんとうにおいしい。コチジャンの辛さがサンチュと焼肉に溶け込み、ほどよい刺激とうまみが口中に広がっていく。焼きたてのチヂミのおいしさもまた格別だ。お好み焼きと似た料理だが、焼き立てに辛醤油をつけて食べるときの香ばしい匂いがたまらない。キムチチゲは最近日本の家庭でもよく食べられるようになったようだが、やはり韓国直輸入のキムチで作られると味の深さが違うようだ。
 韓国料理を囲んで、話の輪もどんどん広がっていった。今回初めて参加した若者が日本側にも韓国側にも数人ずついたが、彼らも自然に輪の中に溶け込んでいった。日韓友好といって、何も難しい話し合いをしたり改まった行事をするまでもなく、おいしい料理を囲んでいるだけで若者たちの心は十分に通じ合うようだ。日本と韓国の文化や芸能の話、それぞれの国で教会が置かれている状況などさまざまな話題が飛び交っていた。韓国の留学生からは、日本の教会と韓国の教会の違いへの戸惑いや疑問の声もあった。
 「日韓青年交流会」を通して若者たちが互いに理解を深めあっていく中で、きっと日韓両国の間に起こった不幸な歴史も清められていくだろうし、同じ文化圏に生きるキリスト者としての連帯感も深まっていくことだろう。今度は、六甲教会に韓国の若者たちを招待したいと思う。




※写真の解説…1枚目、キムチチゲ。2枚目、焼肉。3枚目、チジミ。