六甲山高山植物園の紅葉2013
11月7日の木曜日、久しぶりに六甲山に登ってきました。あいにくの雨でしたが、北海道南部と同じ気候と言われる山頂付近では紅葉が真っ盛り。雨に濡れて輝く紅葉をお楽しみください。
高山植物園の園内は、うっすらと靄に包まれていました。カエデの黄色が、白い靄の中に浮かび上がっています。
顔を近づけると、幻想的な色彩の世界に吸い込まれてしまいそうです。
雨を浴びてつやつやと輝くカエデ。晴れた日とはまた違った美しさです。
オレンジ色に色づいたカエデ。これからさらに赤みを増していくのでしょうか。
ちょっとざらざらした感じのテツカエデ。普通のカエデの2倍くらいの大きさがあります。
茶色く色づいたイヌブナ。天から舞い降りてくるようです。
ゴヨウツツジが赤、オレンジ、黄色、茶色、緑の5色に染まっていました。ずいぶんカラフルな紅葉です。
うっすらかかった靄の中から、赤やオレンジ、黄色が浮かび上がります。雨の日ならではの美しさです。
紅葉はピークですが、お天気が悪かったので園内は人影まばら。おかげでゆっくり散策することができました。
今年は台風が多かったせいか、カエデの葉はどれも傷みが目立ちます。六甲山ケーブルも、台風18号の被害で止まって以来、いまだに運休中です。
落ち葉に覆われた散歩道。紅葉の季節が終わりに近づき、もう冬の気配が漂い始めています。
切り株の根元にできた、落ち葉の吹き溜まり。落ち葉も風情があっていいですね。
こちらは、黄色く色づいたコアジサイ。アジサイの紅葉は、六甲山の名物と言っていいでしょう。
しばらく歩いているうちに雨が止み、雲の合間からかすかに日差しも射しこむようになりました。
自然の中で夢中になって写真を撮っていると、心の中にあった疲れがいつの間にかどこかに消えてしまいます。
山道で、真っ赤な実をつけた木を見つけました。クリスマス・リースにちょうどよさそうです。
紅葉している途中のオオモミジを見つけました。緑から赤に変わっていく色のグラデーションが見事です。
黄色に染まったオオモミジ。風に揺れた葉がこすれる音が、葉の囁きのように聞こえます。
お天気には恵まれませんでしたが、雨の日の紅葉の美しさを発見した一日でした。デーケン神父様ではありませんが、「晴れてもアーメン、雨でもハレルヤ」ですね。「雨のちハレルヤ」という歌もありますが、山から下りる頃までにはすっかりよい天気になっていました。