大阪城公園のスズメたち〜「ふくらすずめ」
今回は、大阪城公園で出会った「ふくらすずめ」たちの姿をご紹介したいと思います。「ふくらすずめ」というのは、このように全身の毛をふくらませた冬のスズメのことです。
冬の日の朝、こんな姿にふくれあがったスズメを見つけて驚き、「ふくらすずめ」と名付けた古人(いにしえびと)たちの気持ち、なんだか分かるような気がします。
この日、大阪の最高気温は4℃。北風も強く、体感温度は2〜3℃くらいだったでしょう。このくらいの温度のときだけ、普通のスズメが「ふくらすずめ」に変身します。
まんまるな体でよちよち歩く「ふくらすずめ」。まるで、毛糸の玉が歩いているようです。
強い風が吹いたら、このままコロコロと転がっていくかもしれませんね。
羽毛のコートを見せびらかすように、びしっとポーズを決めたスズメ。スズメの羽は脂分をたっぷり含み、撥水性と防寒性にすぐれているそうです。究極のダウンジャケットですね。
触ったら気持ちよさそうですが、警戒心の強い野生のスズメにそこまで近づくことは不可能です。あまり近づくと、睨まれてしまいます。
草むらの中をころころと歩き回る「ふくらすずめ」。転んでも、これなら怪我をする心配はありませんね。
木の枝に止まった「ふくらすずめ」。まるでお団子のように見えます。
ボケの茂みに止まった「ふくらすずめ」。「ふくらすずめ」の姿は着物の帯の結び方や、家紋の名前にもなっています。昔から、日本人に愛されてきたのですね。
赤い花を咲かせ始めたボケの枝の先で、大きくあくびする「ふくらすずめ」。羽毛のお蔭で暖かいのかもしれません。
どの角度から見てもまんまるな「ふくらすずめ」。ちょこんと突き出した羽もかわいらしいですね。
寒風に耐えて春を待つ「ふくらすずめ」。春まであともうちょっと、頑張れ「ふくらすずめ」!