祈りの小箱(112)『自分の使命を受け入れる』


『自分の使命を受け入れる』
 神様から与えられた自分の使命を重く感じ、逃げ出したくなることがあります。テレビや映画を見たり、遠くに出掛けたり、お酒を飲んだりして、自分の使命を忘れようとするのです。ですが、どんなに逃げようとしても、使命はどこまでも追いかけてきます。「自分は、本来すべきことをしていない。こんなことではだめだ」という思いが、いつまでも追いかけてくるのです。一時、重荷を手放してリフレッシュすることは必要ですが、それが現実逃避にならないようにしたいと思います。リフレッシュは、あくまでも、使命を再び力強く担っていくためのものなのです。
 逆に、自分の本来の使命を放り出して、自分の使命ではないものを追いかけたくなることもあります。見た目の華やかさに惹かれ、欲望を刺激されて、自分がすべきことでないことに気をとられてしまうのです。ですが、どんなに追いかけても、自分の使命でないものには追いつくことができません。その使命を担うための力は、その使命を与えられた人にだけ与えられるものだからです。
 自分の使命から逃げたり、他の使命を追いかけたりしていては、いつまでたっても自分の本来の生き方と出会うことはありませんし、本来の生き方をして幸せになることもできません。結局のところ、わたしたちの幸せは、いま目の前ある自分の使命を受け止めることにあるのです。無駄な努力をせずに、自分の使命を受け入れたいと思います。そのための勇気と力を、神様に願いましょう。
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