天国のごちそう そのとき、イエスは祭司長や民の長老たちにたとえを用いて語られた。「天の国は、ある王が王子のために婚宴を催したのに似ている。王は家来たちを送り、婚宴に招いておいた人々を呼ばせたが、来ようとしなかった。そこでまた、次のように言っ…
幸せの条件 たくさんの人から感謝されても、「そんなの当たり前」と思っていれば幸せにはなれません。たった一人に喜んでもらえただけでも、「この人の役に立ててよかった」と心の底から思えれば、それだけでわたしたちは幸せになれます。 『やさしさの贈り…
隅の親石 「もう一つのたとえを聞きなさい。ある家の主人がぶどう園を作り、垣を巡らし、その中に搾り場を掘り、見張りのやぐらを立て、これを農夫たちに貸して旅に出た。さて、収穫の時が近づいたとき、収穫を受け取るために、僕たちを農夫たちのところへ送…
使命を果たす 人間は、果たすべき使命を帯びてこの世界に生まれ、その使命を果たし終えたとき天国に召されてゆきます。与えられた使命に気づき、その使命を精いっぱいに果たすこと。それがわたしたちの幸せです。 『やさしさの贈り物~日々に寄り添う言葉366…
考え直す 「あなたたちはどう思うか。ある人に息子が二人いたが、彼は兄のところへ行き、『子よ、今日、ぶどう園へ行って働きなさい』と言った。兄は『いやです』と答えたが、後で考え直して出かけた。弟のところへも行って、同じことを言うと、弟は『お父さ…
信頼のしるし 待つことができるのは、相手への信頼のしるし。必ず戻って来てくれる、きっといつか分かってくれると信じているからこそ、じっと待つことができるのです。相手を信頼していない人は、相手を待つこともできません。 『やさしさの贈り物~日々に…
弱い人に寄り添う神 「天の国は次のようにたとえられる。ある家の主人が、ぶどう園で働く労働者を雇うために、夜明けに出かけて行った。主人は、一日につき一デナリオンの約束で、労働者をぶどう園に送った。また、九時ごろ行ってみると、何もしないで広場に…
心の揺れ 自分は優れた人間だと思い込んで人を見下すか、自分はダメな人間だと思い込んで劣等感を抱くか、二つの極端のあいだを、行ったり来たりするわたしたちの心。すべての命がかけがえのない命と信じ、人との比較をやめるとき、心の揺れは収まるでしょう…
朝日新聞ポッドキャスト「お坊さんに聞け」 朝日新聞ポッドキャストの人気番組「お坊さんに聞け」で、片柳神父へのインタビューシリーズ(全4回)が配信されました。2003年に刊行された『カルカッタ日記~マザー・テレサに出会って』(ドン・ボスコ社)を読んで…
ゆるすからこそ、ゆるされる そのとき、ペトロがイエスのところに来て言った。「主よ、兄弟がわたしに対して罪を犯したなら、何回赦すべきでしょうか。七回までですか。」イエスは言われた。「あなたに言っておく。七回どころか七の七十倍までも赦しなさい。…
本人が決める 周りの人からは無意味に見えても、自分がやりたいことをしているなら、本人にとってはそれが意味のある時間。自分がやりたいことをして生きるなら、それが意味のある人生。誰かの人生に意味があるかどうか、それは本人が決めることです。 『や…
敵を愛する 「兄弟があなたに対して罪を犯したなら、行って二人だけのところで忠告しなさい。言うことを聞き入れたら、兄弟を得たことになる。聞き入れなければ、ほかに一人か二人、一緒に連れて行きなさい。すべてのことが、二人または三人の証人の口によっ…
人生の意味 「もう駄目だ」と思うとき、前提になっているのは「これができなければ、これを失えば、自分の人生には意味がない」という思い込み。たとえすべてを失っても、生きているだけで人生には意味があります。駄目なことなど何もありません。 『やさし…
命の輝き イエスは、御自分が必ずエルサレムに行って、長老、祭司長、律法学者たちから多くの苦しみを受けて殺され、三日目に復活することになっている、と弟子たちに打ち明け始められた。すると、ペトロはイエスをわきへお連れして、いさめ始めた。「主よ、…
新しい言葉 昨日の言葉で、今日を語ることはできません。今日を語ることができるのは、新しい出会い、新しい喜び、新しい感動の中から生まれた新しい言葉だけ。古い言葉に縛られず、新しい言葉で、自由に、生き生きと、力強く語ることができますように。 『…
天の国の鍵 イエスは、フィリポ・カイサリア地方に行ったとき、弟子たちに、「人々は、人の子のことを何者だと言っているか」とお尋ねになった。弟子たちは言った。「『洗礼者ヨハネだ』と言う人も、『エリヤだ』と言う人もいます。ほかに、『エレミヤだ』と…
太陽のように 太陽のように燃え上がり、光を放っている命。不安や恐れ、いら立ちや怒り、憎しみによって、その光を曇らせることがありませんように。燃え上がる命の喜びで、互いを照らすことができますように。 『やさしさの贈り物~日々に寄り添う言葉366』…
わずかな恵みに感謝する イエスはそこをたち、ティルスとシドンの地方に行かれた。すると、この地に生まれたカナンの女が出て来て、「主よ、ダビデの子よ、わたしを憐れんでください。娘が悪霊にひどく苦しめられています」と叫んだ。しかし、イエスは何もお…
天に上げる わたしの魂は主をあがめ、わたしの霊は救い主である神を喜びたたえます。身分の低い、この主のはしためにも 目を留めてくださったからです。今から後、いつの世の人も わたしを幸いな者と言うでしょう、力ある方が、わたしに偉大なことをなさいま…
意味が生まれる 苦しむ人、悲しむ人を放っておけない。その人のために何かせずにいられないと思うとき、わたしたちを通してこの世界に何かよいもの、美しいものが生まれます。そのときわたしたちは、自分が何のために生まれてきたかを知り、人生の意味を知る…
水の上を歩く イエスは弟子たちを強いて舟に乗せ、向こう岸へ先に行かせ、その間に群衆を解散させられた。群衆を解散させてから、祈るためにひとり山にお登りになった。夕方になっても、ただひとりそこにおられた。ところが、舟は既に陸から何スタディオンか…
自分の人生 足を引っ張ったり、悪口を言ったりして他人の人生の邪魔をしているあいだ、わたしたちは自分の人生を生きていません。わたしたちに与えられた人生の時間は、ほんのわずか。かたときも無駄にすることなく、自分の人生を生きましょう。 『やさしさ…
祈ることの意味 「あなたのために祈っています」というのは、「たとえ姿が見えなくても、あなたのことを決して忘れない」ということ。「どんなに遠く離れていても、心は一つに結ばれている」ということ。「あなたを本当に愛している」ということです。 『や…
明るい顔で生きる イエスは、ペトロ、それにヤコブとその兄弟ヨハネだけを連れて、高い山に登られた。イエスの姿が彼らの目の前で変わり、顔は太陽のように輝き、服は光のように白くなった。見ると、モーセとエリヤが現れ、イエスと語り合っていた。ペトロが…
すべてを売り払っても 「天の国は次のようにたとえられる。畑に宝が隠されている。見つけた人は、そのまま隠しておき、喜びながら帰り、持ち物をすっかり売り払って、その畑を買う。また、天の国は次のようにたとえられる。商人が良い真珠を探している。高価…
神さまの勝ち 誰かとけんかをしたときは、「自分が勝つか、相手が勝つか」と考えず、「悪魔が勝つか、神さまが勝つか」と考えましょう。憎しみに負ければ悪魔の勝ち、愛が憎しみを打ち破れば神さまの勝ちです。 『こころの深呼吸~気づきと癒しの言葉366』(…
よい麦と悪い麦 イエスは、別のたとえを持ち出して言われた。「天の国は次のようにたとえられる。ある人が良い種を畑に蒔いた。人々が眠っている間に、敵が来て、麦の中に毒麦を蒔いて行った。芽が出て、実ってみると、毒麦も現れた。僕たちが主人のところに…
乗り越える力 「自分は大切な人間なんだ」と信じて、苦しみを乗り越えられるのは、いつか誰かがわたしたちを大切にしてくれたから。苦しみを乗り越える力を与えてくれたその人たちに感謝しながら、わたしたちも誰かを大切にすることができますように。 『や…
種を育てる その日、イエスは家を出て、湖のほとりに座っておられた。すると、大勢の群衆がそばに集まって来たので、イエスは舟に乗って腰を下ろされた。群衆は皆岸辺に立っていた。イエスはたとえを用いて彼らに多くのことを語られた。「種を蒔く人が種蒔き…
整理整頓 思った通りにならないことばかりでストレスが溜まったときは、思った通りになることを増やしましょう。例えば、部屋を整理整頓すれば、思った通り物を取り出せるようになります。心を整理整頓すれば、苛立ちを取り除くこともできるでしょう。 『や…