2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

フォト・エッセイ(24) HIROSHIMA2008

イエズス会の教会使徒職フォーラムに参加するため、久しぶりに広島に行ってきた。 会議が始まる前に平和公園を散歩し、原爆資料館を見学した。昨年観た「夕凪の街・桜の国」という映画が印象に残っていたこともあって、久しぶりにゆっくり原爆資料館を見直し…

バイブル・エッセイ(17) 畑の宝

《お知らせ》「キリスト教入門講座」は、夏休みと叙階準備のため10月までお休みします。 「天の国は次のようにたとえられる。畑に宝が隠されている。見つけた人は、そのまま隠しておき、喜びながら帰り、持ち物をすっかり売り払って、その畑を買う。また、天…

やぎぃの日記(2) しあわせって何?

今晩は「やぎぃの会」の定例会があり、25人の若者が教会に集まった。「やぎぃの会」では毎回テーマを決めて分かち合いをするのだが、今回のテーマは「しあわせ」だった。まずわたしが最初にキリスト教が提示する「しあわせ」について簡単に説明し、分かち合…

フォト・エッセイ(23) 「かなの家」

《六甲教会の若者のみなさま》この夏、「かなの家」で「やぎぃの体験学習」を行います。定員が限られていますので、興味のある方は早めにご連絡ください。 夏になると、毎年「かなの家」に行く。最初に行ったのは修練を終えて広島から東京に出てきた年だった…

フォト・エッセイ(22) 生命の水

昨日は六甲教会の若者たちと一緒に山歩きをしてきた。暑さが厳しいので山登りはせず、ケーブルで上まで上がって涼しい山上を歩いた。まず高山植物園に行き、そこから穂高湖経由で徳川道に入って森林植物園に出るというコースだった。 途中で道を間違えて林道…

《お知らせ》英神父様の説教

今月の初めに開設された「鎌倉黙想の家」のHPで、六甲教会「祈りの道場」でおなじみのイエズス会員・英隆一朗神父様のお説教を「聴く」ことができますのでお知らせします。これから月に1-2回のペースで、英神父様のお説教を音声データでアップしていく予定だ…

マザー・テレサの言葉(9) 何か美しいこと

あたなたたちができることをわたしたちはできませんし、 わたしたちができることをあなたたちはできません。 でも、一緒になれば神様のために何か美しいことができます。 ※写真の解説…写真・文とも『わたしはあなたを忘れない』(ドン・ボスコ社刊)より。

入門講座(13) キリストの教会④〜「神の民」としての教会

《今日の福音》マタイ11:20-24 イエスが、コラジン、ベトサイダ、カファルナウムなど、ご自分と深い関係のある町々のことを嘆いておられる場面です。ちょっと読むと呪いの言葉のようにも思える箇所で、解釈が難しいところです。 なぜソドム、ティルス、シド…

バイブル・エッセイ(16) 毒麦

イエスは、別のたとえを持ち出して言われた。「天の国は次のようにたとえられる。ある人が良い種を畑に蒔いた。人々が眠っている間に、敵が来て、麦の中に毒麦を蒔いて行った。芽が出て、実ってみると、毒麦も現れた。僕たちが主人のところに来て言った。『…

《追悼》Sr.マーガレット・メリー

昨日、カルカッタから1通の手紙が届いた。 カルカッタからは数ヶ月に1度くらいの割合で手紙が来る。マザーの死後わたしの召命のために祈り続けてくれている1人のシスターが、手紙で向こうの様子などを知らせてくれるのだ。最後に手紙が来たのは4月のことだっ…

フォト・エッセイ(21) 沢蟹

半日だけ休みをもらって、摩耶山に登ってきた。今回は杣谷道から登った。杣谷道は初めてだったが、なかなか厳しい道だった。暑さもあったが、前日の雨で岩が滑りやすくなっていたのには往生した。途中で何回か岩から滑り落ちそうになった。 杣谷道は別名「カ…

フォト・エッセイ(20) 明智平

朝早くから蝉が全力で鳴いている。蝉に挑発されたかのように、太陽も激しく照りつけ始めた。まるで、我を忘れて本気でこの地上を焼きつくそうとしているかのようだ。今日はいったい何度まで上がるのだろうか。 なぜ木曜日の午前中に司祭室でこんなことを書い…

やぎぃの日記(1) チャドの若者

若者たちの一部から「ブログをもっとくだけた内容にしてほしい」という要望があった。そこで、新たに「やぎぃの日記」という形で若者たちと接する中でわたしが感じたことや考えたことを綴っていくことにする。「やぎぃ」というのはわたしのあだ名で、「かた…

マザー・テレサの言葉(8) 神の存在

イエスの愛となれるように、 イエスの共感となれるように、 そしてお互いにとって、またわたしたちが仕える貧しい人々にとって、 神の存在となれるように努めましょう。 イエスの母であり、わたしたちの母でもあるマリアのそばにとどまり続けるなら、 これら…

入門講座(12) キリストの教会③〜秘跡としての教会〜

《今日の福音》マタイ9:32-38 「収穫は多いが働き手が少ない」と、イエスが嘆いておられる場面が読まれています。 現代の日本社会を見わたすとき、イエス様はきっと同じ嘆きを語られるでしょう。多くの人々が生きがいや生きる意味、自分が自分としてありのま…

《お知らせ》マシア神父様のブログ

世界的に著名な倫理神学者であり、カトリック六甲教会の協力司祭でもあるホアン・マシア神父様が、このたびブログを開設なさいましたのでお知らせいたします。 まだ始められたばかりですのでエントリーは少ないですが、これから主日の説教をはじめ、六甲教会…

バイブル・エッセイ(15) 種まき

その日、イエスは家を出て、湖のほとりに座っておられた。すると、大勢の群衆がそばに集まって来たので、イエスは舟に乗って腰を下ろされた。群衆は皆岸辺に立っていた。イエスはたとえを用いて彼らに多くのことを語られた。 「種を蒔く人が種蒔きに出て行っ…

フォト・エッセイ(19) わらべ地蔵

今週のお休みは京都を散策してきた。先週、奈良で仏像の美しさに魅了されてしまい、これまで自分は日本人として大切な何かを見落としてきたのではないかと反省したからだ。 お寺の境内を歩いているときに、木々のあいだに置かれた石の像を見つけた。小さな石…

バイブル・エッセイ(14) 刈り入れ

イエスは町や村を残らず回って、会堂で教え、御国の福音を宣べ伝え、ありとあらゆる病気や患いをいやされた。また、群衆が飼い主のいない羊のように弱り果て、打ちひしがれているのを見て、深く憐れまれた。そこで、弟子たちに言われた。 「収穫は多いが、働…

マザー・テレサの言葉(7) 道の途中で

マリアよ、道の途中でいつもわたしたちと共にいてください。 わたしたちの歩みを一歩一歩導いてください。 わたしたちを、あなたの愛する子であるイエスへと導いてください。 マリアよ、どうかわたしたちと共に来てください。 ※写真の解説…カルカッタ、マザ…

入門講座(11) キリストの教会②〜教会の唯一絶対性〜

《今日の福音》マタイ8:23-27 今日わたしたちは、教会が伝えるイエスの教えこそが唯一完全な真理であり救いだという主張、教会の唯一絶対性の主張について学びますが、ちょうどいい箇所が福音で読まれました。イエスが湖を叱って波を静めるという話です。 古…

バイブル・エッセイ(13) 柔和で謙遜

そのとき、イエスはこう言われた。「天地の主である父よ、あなたをほめたたえます。これらのことを知恵ある者や賢い者には隠して、幼子のような者にお示しになりました。そうです、父よ、これは御心に適うことでした。すべてのことは、父からわたしに任せら…

フォト・エッセイ(18) カクマ難民キャンプ

《お知らせ》今回のフォト・エッセイで紹介する写真を含む、カクマ難民キャンプでわたしが撮影した約30枚の写真を、明日から13日までカトリック六甲教会のホールで展示します。お近くの方は、どうぞお立ち寄りください。 今から2年ほど前に、ケニアとスーダ…

フォト・エッセイ(17) 大和古寺巡礼

ふと思い立って、奈良に行ってきた。 昨日の天気予報では、今日は曇り時々雨という話だった。だから山は無理だなと思ってどこか探しいてた時に、奈良という場所が浮上してきた。何時間くらいで行けるのかなと思ってためしに調べてみたら、なんと最短なら1時…

フォト・エッセイ(16) 摩耶の大杉

先週、摩耶山に向かって青谷道を上っているときに、とてつもなく大きな杉の木と出会った。幹の周りが8メートルもあるという大杉だ。 それは本当に「出会い」だった。「杉の巨木」という小さな看板に心を惹かれて、どんなものだろうと思いながら脇道を少し入…