2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧

フォト・エッセイ(99) 里山エコツアー⑤ 琵琶湖の植物

エコツアーが終わった後、自転車で琵琶湖沿いの道を走った。ところどころに水辺で遊ぶことができるような公園が設けられていたので、何箇所かで止まって琵琶湖を眺めた。真上にある空は晴れ渡っていたが、琵琶湖の北側の山々に黒い雲がかかっていて、ときど…

フォト・エッセイ(98) 里山エコツアー④ 早春の琵琶湖

2時間ほどかけてゆっくり針江地区の家々を案内してもらった後、今度は自転車で琵琶湖に面した三五郎さんの船着き場と、最近ヨシ焼きが行われたばかりのヨシ原に連れて行ってもらった。 三五郎さんの船着き場は新興住宅街の裏手にあるのだが、すぐ隣で進んで…

《新しい入門講座のお知らせ》

来年度の入門講座の内容と日程が決まりましたのでお知らせします。来年度は、キリスト教の教えについての講座と並行して、祈りを実践するための講座も行うことにしました。これまでまったくキリスト教と縁がなかった方も、改めてキリスト教を勉強してみたい…

やぎぃの日記(36) 教会の桜、開花

《お知らせ》3月27日から30日まで、中高生会の練成会のため津和野に出かけます。この間、残念ながらブログの更新やコメントへの応答はできません。戻り次第また更新したいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。 数日前から、庭の桜がちらほら開…

バイブル・エッセイ(56) お告げの祭日

このエッセイは、3月25日「お告げの祭日」に援助マリア会六甲修道院で行ったミサでの説教に基づいています。 六か月目に、天使ガブリエルは、ナザレというガリラヤの町に神から遣わされた。ダビデ家のヨセフという人のいいなずけであるおとめのところに遣わ…

フォト・エッセイ(97) 里山エコツアー③ 田中三五郎さん

そんなたくさんの出会いの中でも特に印象に残ったのが、琵琶湖の漁師、田中三五郎さんとの出会いだった。「命めぐる水辺」をご覧になった方たちは、すぐにその名前を思い出せるだろう。写真家の今森光彦氏がたまたま三五郎さんと出会ったことからあの番組が…

フォト・エッセイ(95) 里山エコツアー① 「かばた」体験

今週は木曜日に仕事が入っているので、昨日お休みをもらって琵琶湖の湖畔にある針江という小さな集落に行ってきた。 針江と言ってもほとんど知っている人はいないだろうが、NHKスペシャル「映像詩里山・命めぐる水辺」の舞台になった集落と言えばわかる人に…

フォト・エッセイ(96) 里山エコツアー② 針江の人々

今回のツアーをガイドしてくれたのは、福田さんという70歳くらいの女性だった。とても明るくて元気な方で、地区の人たちはみな彼女の友だちのように見えた。何十年か前に針江に嫁いできてこの地区でずっと生活している人なのだから、それはある意味で当然の…

バイブル・エッセイ(55) しるしを求める

このエッセイは、3月23日に行われた朝のミサでの説教に基づいています。 イエスは、再びガリラヤのカナに行かれた。そこは、前にイエスが水をぶどう酒に変えられた所である。さて、カファルナウムに王の役人がいて、その息子が病気であった。この人は、イエ…

《"EASTER JOINT SERVICE 2009"のお知らせ》

今年も復活祭が近づいてきました。 4月の「ともに考える会」は、プロテスタントの若者たちと合同で復活祭を祝う集いをします。 同じイエス・キリストを信じていながら、ふだん出会うことのないわたしたち。 せめてクリスマスや復活祭だけでも一緒に祈り、喜…

バイブル・エッセイ(54) 一点一角に至るまで

このエッセイは、3月18日に援助修道会六甲修道院で行ったミサでの説教に基づいています。 「わたしが来たのは律法や預言者を廃止するためだ、と思ってはならない。廃止するためではなく、完成するためである。はっきり言っておく。すべてのことが実現し、天…

《カルカッタ体験学習のお知らせ》

マザー・テレサの施設でボランティアをしてみませんか? この夏、カトリック六甲教会の若者たちのために、インド・コルカタ市での体験学習を企画しました。 一生を変える出会いがインドであなたを待っているかもしれません。 詳細は下記の通りです。どうぞ、…

フォト・エッセイ(94) 菜の花②

黄色く染まった畑全体に、喜びの力が満ち溢れていた。花々が、待ちにまった春の日差しを全身に浴びて喜びの歌を歌っているようだった。写真を撮っているうちに、心がしだいに高揚していくのを感じた。黄色には、人の心をかきたてる力があるようだ。こんな景…

フォト・エッセイ(93) 菜の花①

梅は終わってしまったし桜はまだだし、今週はどこに行こうかなと思っていたときにひらめいた。「そうだ、まだ菜の花がある。」インターネットで検索すると、神戸にも大きな菜の花畑がちゃんとあるではないか。それで、昨日は朝ミサを立てたあとまっすぐ菜の…

JESUS KIDS記事「四旬節と復活祭」

六甲教会教会学校が毎月発行している機関紙"JESUS KIDS"に書いた記事です。 「灰の水曜日」から始まる復活祭前の40日あまりを、四旬節と呼びます。わたしたちキリスト教徒は、この時期、特に断食をしたり生活を質素にしたりしてイエスの十字架上での苦しみと…

マザー・テレサの言葉(27) こころの闇

わたしは自分のこころの闇を愛するようになりました。 それはイエスが地上で味わった闇と痛みの一部、 それもほんの小さな一部にすぎないと、 今のわたしは信じているからです。 ※写真・文とも『聖なるものとなりなさい マザー・テレサ』(ドン・ボスコ社刊)…

入門講座(34) ジャン・バニエの霊性

《今日の福音》マタイ23:1-12 イエスが律法学者やファリサイ派の人々を厳しく批判する場面の最初の部分です。この場面を理解するためには、マタイ福音書がどのような共同体の中で書かれたかを思い出す必要があります。マタイ福音書の共同体は、改宗したユダ…

やぎぃの日記(35) 佐藤初女さん講演会②

昨日の講演会でもう一つ心に残ったのは、佐藤初女さんが人の話しを聴くときの姿勢だ。ただ自分の身を相手の身と重ね合わせ、共感しながら聴く。聴きながらあれこれ考えず、一心不乱に聴く。そうすれば、必ず相手は自分で答えを見つけることができる。それが…

やぎぃの日記(34) 佐藤初女さん講演会①

昨日、教会の主聖堂で「兵庫・生と死を考える会」主催の講演会があった。講師は、青森県弘前市で「森のイスキア」という施設を運営している佐藤初女さんだった。テレビや映画でも取り上げられ、著作も多数ある方だ。そのせいか講演会は開場前から整理券を配…

やぎぃの日記(33) 10年後の六甲教会

《お知らせ》 来月以降の「ともに考える会」のラインナップをご紹介します。青年の皆さん、ぜひご参加ください。 ☆4月16日(木)19:00〜「復活祭をともに祈る集い」…次回は、聖公会の聖ミカエル教会を会場にお借りして、プロテスタントの若者たちと合同のイー…

フォト・エッセイ(92) 箱根②

この春、わたしの友だちの多くが海外に旅立っていく。箱根に一緒に行ってくれた神学生だけでなく、昨年の9月、わたしと一緒に叙階された2人の司祭もそれぞれ別の国に勉強に行くことになっている。 もともとわたしは友だちが多い方ではないので、これはかなり…

フォト・エッセイ(91) 箱根①

3日間ほど休みをもらって、埼玉の実家に帰ってきた。昨年末に東京に行ったときは実家に寄ることができなかったので、久しぶりの里帰りだった。 わたしの実家は埼玉県の上尾市にある。ベッドタウンとして急速に発展している街なので、いつ帰っても何か新しい…

バイブル・エッセイ(53) 御変容

このエッセイは、3月8日に行われた「子どものためのミサ」での説教に基づいています。 六日の後、イエスは、ただペトロ、ヤコブ、ヨハネだけを連れて、高い山に登られた。イエスの姿が彼らの目の前で変わり、服は真っ白に輝き、この世のどんなさらし職人の腕…

マザー・テレサの言葉(26) イエスの渇き

マザーが、今言っていることによく注意しなさい。 イエスの渇きだけが、イエスの渇きを聞くこと、感じること、 こころを尽くしてそれに応えることだけが、 マザーが去った後もこの会を生き生きとしたものにするでしょう。 それがあなたたちの生活になるなら…

入門講座(33) マザー・テレサの霊性③ 「暗闇の聖人」

《今日の福音》マタイ6:7-15 今日の福音では、イエスが弟子たちに「主の祈り」を教える場面が描かれています。今回特に注目したいのは、「あなたがたの父は、願う前から、あなたがたに必要なものをご存じなのだ」というイエスの言葉です。わたしたちは祈ると…

バイブル・エッセイ(52) 憎しみの地獄

このエッセイは3月6日、初金曜日のミサで行った説教に基づいています。 「あなたがたも聞いているとおり、昔の人は『殺すな。人を殺した者は裁きを受ける』と命じられている。しかし、わたしは言っておく。兄弟に腹を立てる者はだれでも裁きを受ける。兄弟に…

バイブル・エッセイ(51) 「最後の審判」

このエッセイは、3月2日に援助マリア会西宮修道院で行った初ミサでの説教に基づいています。 「人の子は、栄光に輝いて天使たちを皆従えて来るとき、その栄光の座に着く。そして、すべての国の民がその前に集められると、羊飼いが羊と山羊を分けるように、彼…

フォト・エッセイ(90) 綾部山梅林②

メジロを追いかけて梅林の中を歩いているうちに、高いところまで登ってきた。 名前の通り、綾部山梅林は綾部山という山の斜面に広がっている。この梅林の特徴は、梅の花々の向こう側に海が見えることだ。高いところから見渡すと、遠くに瀬戸内海の島々の影が…

フォト・エッセイ(89) 綾部山梅林①

昨日は、2週間ぶりにお休みをもらって綾部山梅林に行ってきた。綾部山梅林は、たつの市御津町にある大きな梅林だ。町の梅農家の人たちが協力して運営し、花の時期になると一般公開しているらしい。六甲駅から電車に乗ると1時間半くらいで山陽電鉄の網干駅に…

《アフリカの視点から見た「主の祈り」》

「アフリカの主の祈り」として知られているこの文章は、それ自体としては祈りではありませんが、わたしたちが本当に心から「主の祈り」を祈っているのかどうか問いかけています。アフリカの貧しい人々が、先進国の豊かな人々が彼らを見殺しにしながら機械的…