2013-01-01から1年間の記事一覧

バイブル・エッセイ(372)希望はわたしたちを見捨てない

希望はわたしたちを見捨てない 十字架にかけられていた犯罪人の一人が、イエスをののしった。「お前はメシアではないか。自分自身と我々を救ってみろ。」すると、もう一人の方がたしなめた。「お前は神をも恐れないのか、同じ刑罰を受けているのに。我々は、…

祈りの小箱(80)『一つずつ委ねる』

『一つずつ委ねる』 「地上の被造物への執着を手放す」、「すべてを神様の手に委ねる」と言うと、ほとんどの方が「そんなことは不可能だ」とおっしゃいます。すべての執着を一度に捨てて、それからは天使のように清らかに生きる。そんなことができればすばら…

【フランシスコ教皇の言葉】

フランシスコ教皇の言葉 ■説教・メッセージから■ 11月16日(土)朝のミサ 「私たちの強さは、祈りの中にあります。神は、謙遜な者の祈りに弱いのです。神が弱いとすれば、この一点においてです。神は、ご自分の民の祈りに弱いのです。」 11月16日(土)巡礼者た…

フォト・ライブラリー(406)天橋立と成相寺の紅葉2013

天橋立と成相寺の紅葉2013 京都暁星高校での講演会のため、京都府宮津市に行ってきました。宮津と言えば、日本三景の一つ、天橋立で有名な場所。まずは、天橋立を観光させてもらいました。この日は、雨が何日も続いたあとの久しぶりの快晴で、天橋立の上にと…

祈りの小箱(79)『美しいデッサン』

『美しいデッサン』 先日、小学校の子どもたちにマザー・テレサの話をしたときのことです。マザー・テレサが、「自分は神様の手の中の鉛筆にすぎない」と言っていたこと。神さまの手に身を任せ、自分の人生という1枚の絵を、神さまの思いのままに描く鉛筆と…

バイブル・エッセイ(371)試練を耐え抜く力

試練を耐え抜く力 ある人たちが、神殿が見事な石と奉納物で飾られていることを話していると、イエスは言われた。「あなたがたはこれらの物に見とれているが、一つの石も崩されずに他の石の上に残ることのない日が来る。」「これらのことがすべて起こる前に、…

祈りの小箱(78)『復活の命』

復活の命 肉体の死は終わりではなく、新しい命、復活の命の始まりだとキリスト教では信じています。では、復活の命とはいったいどんなものなのでしょう。復活したら、どんないいことがあるのでしょうか。復活のときに確実に起こることの一つは、神様の大きな…

祈りの小箱(77)『愛し、愛される交わり』

『愛し、愛される交わり』 「愛されているはずなのに愛の実感がない」「一生懸命に愛しているのに愛の実感がない」、そんな声を聞くことがあります。それは、まったくもっともなことだと思います。愛するだけでも、愛されるだけでも愛は不完全だからです。愛…

【フランシスコ教皇の言葉】

フランシスコ教皇の言葉 ■説教・メッセージより■ 11月8日(金)朝のミサ 「賄賂を使う不正な管理人は、自分の子どもを汚れたパンで養いました。子どもたちは、親の汚さに飽き飽きしていたでしょう。なぜなら、親が人間としての尊厳を失っていることに気づくか…

【神戸市民クリスマス】

■第55回神戸市民クリスマス■ 「ことばのうちに命があった。ことばは人間を照らす光であった。」(ヨハネ1章4節) 55年目を迎える、伝統の神戸市民クリスマス。今年は日本キリスト教団神戸栄光教会で開催されます。年末の神戸の街にクリスマスの喜びを響かせる…

祈りの小箱(76)『弱くて、不完全な存在』

『弱くて、不完全な存在』 人間が大自然の猛威の前にまったく無力であること、どんなに高い地位についている人でも間違いを犯すこと、たくさんの犠牲を出しながら争いをやめないこと、新聞やテレビを賑わすそれらの事実を通して、わたしたちは「人間は弱くて…

バイブル・エッセイ(370)復活の命

復活の命 イエスは言われた。「この世の子らはめとったり嫁いだりするが、次の世に入って死者の中から復活するのにふさわしいとされた人々は、めとることも嫁ぐこともない。この人たちは、もはや死ぬことがない。天使に等しい者であり、復活にあずかる者とし…

フォト・ライブラリー(405)六甲山高山植物園の紅葉2013

六甲山高山植物園の紅葉2013 11月7日の木曜日、久しぶりに六甲山に登ってきました。あいにくの雨でしたが、北海道南部と同じ気候と言われる山頂付近では紅葉が真っ盛り。雨に濡れて輝く紅葉をお楽しみください。 高山植物園の園内は、うっすらと靄に包まれて…

【講演会&ミニ写真展in福井】

■日本キリスト教団福井地区信徒大会■ 11月23日、福井市で行われる日本キリスト教団福井地区の信徒大会でお話しさせていただくことになりました。テーマは「マザー・テレサの心をあなたに」。マザーの生涯と言葉を振り返り、マザーが一番大切にしていたもの、…

祈りの小箱(75)『私たちを追いつめるもの』

『私たちを追いつめるもの』 仕事で大きな失敗をしてしまったとき、うまく昇進できなかったり、試験に失敗したりして人生の計画が大きく狂ってしまったとき、わたしたちはつい「もうだめだ」と思ってしまいます。こんな失敗をした自分、こんな場所にとどまっ…

【写真展&講演会in大阪・終了御礼】

【写真展&講演会in大阪・終了御礼】 大阪梅田教会の信徒の皆さま、上智大学大阪サテライトキャンパスの皆さま、パウロ会書店の皆さまの全面的なご理解とご協力によって、サクラファミリアでのマザー・テレサ写真展と講演会が大きな恵みと祝福のうちに終了し…

【フランシスコ教皇の言葉】

フランシスコ教皇の言葉 ■説教・メッセージから■ 10月30日(水)一般謁見 「私たちは、キリストの体の中で互いに結ばれています。この兄弟姉妹の交わりを通して、私たちは神に近づき、互いを霊的に助け合うよう呼ばれているのです。諸聖人の交わりは、地上の教…

祈りの小箱(74)『認めがたい事実』

『認めがたい事実』 この話を聞くと、最初ほとんどの人が笑います。ですが、よく考えると、ちっとも笑いごとではないのです。ここでは、分かりやすく写真を例にしていますが、同じようなことは子どもから自分の欠点を指摘されたときや、上司から叱責されたと…

バイブル・エッセイ(370)ザアカイの気づき

ザアカイの気づき イエスはエリコに入り、町を通っておられた。そこにザアカイという人がいた。この人は徴税人の頭で、金持ちであった。イエスがどんな人か見ようとしたが、背が低かったので、群衆に遮られて見ることができなかった。それで、イエスを見るた…

フォト・ライブラリー(404)大台ケ原の紅葉2013

大台ケ原の紅葉2013 秋晴れの木曜日に、日本百名山の一つ、奈良県の大台ケ原を訪ねました。大台ケ原は、名前の通り、東西5キロ四方の大きな台地。四方を囲んだ崖によって外の世界から遮断され、手つかずの大自然が残されています。近鉄の電車で最寄駅まで行…

祈りの小箱(73)『愛された罪人』

『愛された罪人』 聖イグナチオは、4週間にわたって続く黙想の指導書『霊操』の第1週を、自分自身の罪深さと向かい合うための黙想に当てています。自分の罪の深さを知れば知るほど、そんな自分をゆるし、ここまで生かして下さった神の愛を深く知ることができ…

【フランシスコ教皇の言葉】

フランシスコ教皇の言葉 ■説教・メッセージから■ 10月25日(金)朝のミサ 「自分が罪人であることを自覚しないなら、神からゆるしを与えられることも決してありません。口先だけで『自分は罪人だ』と言っているなら、ゆるされる必要を感じないでしょう。自分が…

【大阪、サクラファミリアなどでの講演会】

大阪、サクラファミリアなどでの講演会 ■サクラ ファミリアでの写真展&講演会■ いよいよ大阪での写真展と講演会が間近に迫ってきました。講演のテーマは、「マザー・テレサの心をあなたに」です。「小さなことに大きな愛を」と説き、特別なこともなく過ぎて…

祈りの小箱(72)『隠れた傲慢』

『隠れた傲慢』 大きな失敗をしたり、思いがけないことで計画が狂ったりすると、わたしたちは「もうだめだ。どうせわたしなんか」と思って落ち込んだり、自暴自棄になったりします。とても自然な心の動きだと思いますが、なぜそうなるのか不思議でもあります…

「ふっこうのかけ橋」2013News(4)福島での交流会

「ふっこうのかけ橋」2013News(4)福島での交流会 10月24日、「ふっこうのかけ橋」に参加してくれた子どもたち、お母さんたちと、福島市内の修道院で交流のひと時を持ちました。今回は、そのときの様子と福島の現状についてご報告したいと思います。 まずは楽…

バイブル・エッセイ(369)小さく無力な者の祈り

小さく無力な者の祈り 自分は正しい人間だとうぬぼれて、他人を見下している人々に対しても、イエスは次のたとえを話された。「二人の人が祈るために神殿に上った。一人はファリサイ派の人で、もう一人は徴税人だった。ファリサイ派の人は立って、心の中でこ…

【講演会in仙台終了御礼】

【講演会in仙台、終了御礼】 10月24〜25日の2日間、仙台市で開催されたカトリック看護協会全国大会の中で、『キリストの輝き〜マザー・テレサに学ぶ看護の心』というテーマでお話しさせていただきました。台風27号の影響による飛行機の欠航が心配されました…

【フランシスコ教皇の言葉】

フランシスコ教皇の言葉 ■説教・メッセージから■ 10月19日(土)バチカンテレビ創立30年 「歴史を語ることが困難ならば、教会に関する出来事を伝えるのはもっと困難なことです。教会の中で起こる出来事は特別な性格を持っています。それらは、世俗の論理によっ…

フォト・ライブラリー(403)淡路島コスモス散歩2013〜「あわじ花さじき」から「明石海峡公園」へ

淡路島コスモス散歩2013〜「あわじ花さじき」から「明石海峡公園」へ 淡路島でコスモスが満開を迎えたと聞いて、先週の木曜日に出かけてきました。目指すは島内でも最大規模のコスモス畑がある「あわじ花さじき」と「明石海峡公園」です。 いつもは高速バス…

祈りの小箱(72)『等身大の自分を生きる』

『等身大の自分を生きる』 自分が得意な分野で、自分の無知を誰かから指摘されたとき、わたしたちはとっさに言い訳をしてしまいがちです。例えば司祭であれば聖書や神学について質問されて答えられないと、とっさに「それについては色々な考え方があって」な…