2009-01-01から1年間の記事一覧
サージ神父のパソコン談義が一段落したところで、わたしはBr.ジェフに最近のカルカッタの様子を尋ねてみた。見たところ昔よりもだいぶ豊かになったようだが、実際はどうなのかということだ。 「確かに道路などのインフラが整備されたし、市場で売られている…
食卓の話題は、サージ神父が説教のときに使ったタブレットPCから始まった。この神父さんは説教のとき懐からタブレットPCを取り出し、それを見ながら説教したのだ。友人からプレゼントでもらったそうで、これまでに書いたすべての説教原稿や講演原稿、黙想指…
ミサ後の祈りが終わって香部屋に戻ると、主司式の神父さんがテーブルをはさんで誰かもう1人と話していた。わたしが入っていくとその人が振り返ってわたしの方を見た。なんと、M.C. ブラザーズの総長、Br.ジェフだった。 Br. ジェフは昔懐かしい知人の1人だ。…
大阪城公園 11月18日(水)曇り 太陽の光を浴びて輝く大阪城の石垣。 桜の木々と落ち葉。 桜の落ち葉。 銀杏の木。 《コメント》水曜日にカトリック玉造教会で行われた「日韓司教交流会記念ミサ」の後、少し寄り道をして大阪城公園で紅葉を探してみました。曇…
朝のミサは、交通渋滞のために司式司祭が遅れた関係で10分ほど遅く始まった。司式司祭はドミニコ会の神父さんだった。わたしは昨日までと同じく共同司式をさせてもらい、聖書の朗読だけを担当させてもらった。 ミサのあいだ、あの赤ん坊の顔が脳裏から離れな…
8月28日(金)道端の風景 朝5時半頃マザー・ハウスに行こうと思ってホテルを出ると、玄関のすぐわきで親子連れが寝ていた。母親らしい女性と、3人の子どもたちだった。一番小さな子どもは、まだ1歳にもならないくらいの赤ん坊だ。せめて顔だけでも隠すためだろ…
徴税人や罪人が皆、話を聞こうとしてイエスに近寄って来た。すると、ファリサイ派の人々や律法学者たちは、「この人は罪人たちを迎えて、食事まで一緒にしている」と不平を言いだした。そこで、イエスは次のたとえを話された。 「あなたがたの中に、百匹の羊…
先日、川崎の聖マリアンナ医科大学で行った講演を録音してくださり、ブログで公開しやすいサイズに加工して送ってくださった方がいらっしゃいます。かなり躊躇がありますが、せっかくですのでそのファイルをアップしたいと思います。講演会に来られなかった…
第15回秘跡とは何か 教会とは何かという話に入る前に、秘跡とは何かについてお話ししようと思います。なぜなら、教会は洗礼、堅信、結婚などの諸秘跡を成り立たせる基盤であり、根本的な意味で秘跡だと考えられるからです。 マザー・テレサは秘跡の本質につ…
「兵庫・生と死を考える会」講演会・終了御礼 インフルエンザを乗り越え、先日なんとか無事に「兵庫・生と死を考える会」での講演を終了することができました。医療の現場などで常に死と向かい合っておられる方々にわたしなどがお話しするのはおこがましいこ…
実は日本を発つ前に、事前学習としてメンバー全員で1本の映画を見た。昨年、アカデミー賞の長編ドキュメンタリー部門でオスカーを獲得した『未来を写した子どもたち』という映画だ。アメリカ人の女性写真家がカルカッタの売春街に住みこんで子どもたちに写真…
パーク・ストリートは、カルカッタで最も裕福な人たちが集まる場所として知られている。特にチョーロンギー通りに近い1キロと、A.J.C.ボース・ロードに近い500mくらいの両端が栄えており、その辺りでは通りの両側に高級レストランや高級ホテル、ジャズ・バー…
ハウラー橋までたどり着いた頃には、もう5時を過ぎて辺りはだいぶ暗くなり始めていた。ちょうど通勤の時間に重なって、橋はすさまじい数の人で溢れていた。ハウラー側に向かう人、カルカッタ側に向かう人、両方の流れが1つの道でぶつかり合っている。皆それ…
船着き場から、目の前にあるハウラー駅の方に歩いて行った。外壁を完全に修理したらしく、まるで見違えるほどの美しさになっていた。これが20世紀の初頭に建てられたものとは信じられないほどだ。駅の前に並んでいるタクシーや車もみな小ぎれいで、やはりカ…
しばらく川辺に佇んだあと、わたしたちは沐浴場に隣接するフェリー乗り場へ向かった。いったん沐浴場を出て左の方に下っていくと、ハウラー方面に向かうフェリーの乗り場に出られる。ハウラーは、フーグリー川を挟んでカルカッタの対岸に広がっている商業地…
皆さまへの御礼と御報告 11月6日の朝に高熱を出して寝込んで以来、大事をとって休養しておりましたが、本日ようやく教会に復帰することができましたので御報告いたします。皆さまに多大なご迷惑をおかけし申し訳ありませんでしたが、これからは健康管理に一…
ネタジ室内競技場を通り過ぎると、前方に沐浴場の建物が見えてきた。川沿いに立っている建物や木にさえぎられて水面はまだ見えないが、あの建物の向こう側に川が流れていることは間違いがない。 インドを代表する大河、ガンジス川は下流でいくつかの川に別れ…
イーデン・ガーデンを過ぎると、今度は左手の奥の方に大きな体育館が見えてきた。ネタジ室内競技場だ。13,000人を収容する巨大なこの建物は、1997年9月13日、マザー・テレサの国葬が行われたことで全世界にその名が知れ渡った。 葬儀の様子は、わたしもテレ…
エスプラネード(esplanade)というのは、そもそも英語で遊歩道を意味している。カルカッタのセントラル・パークとも言うべきマイ・ダーンの北端に、かつて快適な遊歩道があったらしい。それがそのまま固有名詞化して地名になった。その辺りは、今では大きなバ…
チョーロンギー・ストリートの歩道にはたくさんの露店が出ていた。衣服、食器、カセットテープ、ポスター、工芸品、お菓子、果物、飲み物などありとあらゆるものが道端で売られている。露店の数はニュー・マーケットに近づくほど多くなり、道端を埋め尽くし…
第14回マリアとは誰か②〜教会の伝統の中で Ⅱ.教会の伝統の中で 前回は聖書に描かれたマリアの姿を細かく確認しました。ですが、教会の伝統の中には、マリアについて聖書に書かれている以上のことが伝えられています。今回は、教会の伝統の中でマリアがどのよ…
神戸港の日没。 灯台と夕日。 貨物船と夕日。 ライトアップされた神戸港。
夕暮れの神戸港 2008年4月25日(晴れ) クレーンと夕日 観光船の帆 クレーンと夕日 夕暮れの神戸港 《コメント》インフルエンザで隔離されているため、写真を撮りにいくことができません。そこで、今回は神戸に来たばかりの頃に撮った神戸港の写真をご紹介した…
いろいろなことを考えながら展示物を見ているうちに、あっという間に集合の時間が近付いてきた。わたしは仏像や神像を展示している部屋を出て、他の部屋をざっと見て回ることにした。 動物学の展示室でクジラの標本を見つけた時はとてもうれしかった。体長15…
そんなことを思い出しながら、展示室に並べられた大小の神像を丁寧に見ていった。頭が象の神様ガネーシャ、首に人間の生首を下げたカーリー女神、踊っているシヴァ神、剣を振るうドゥルガー女神など、本当にいろいろな姿の神様がいることに改めて感心する。…
そんなヒンドゥー教は、マザー・テレサさえも自分の一部として飲み込もうとしている。 ヒンドゥー教には、1つの神がいろいろな形でこの世界に姿を現すという「化身」(アバター)の思想がある。例えば『ラーマーヤナ』の英雄ラーマと、『マハバーラタ』の英雄…
紀元前6世紀にゴータマ・シッダールタが始めた仏教は、紀元前3世紀にマウリヤ朝のアショーカ王によってインドの国教とされて以来急速にインド全土に広まり、隆盛を極めた。インドの周辺の国々にも伝えられ、中国を経て6世紀には日本にも伝わった。7世紀に、…
サイクル・リキシャーは、あちこちにある道のへこみを注意深く避けながら進んでいった。サダル・ストリートに入り、ブルー・スカイ・カフェの横を過ぎた辺りで博物館の倉庫の赤いレンガの壁が左前方に見えてきた。入口は大通りに面しているのだが、サイクル…
バスは、出発した時と同じくマザー・ハウスの前で止まった。そこで解散だ。デュアルテ神父たちと別れて、わたしたちはマザー・ハウスの向かいにある中華料理屋さんで昼食をとった。 昼食後は、メンバーたちからのリクエストでインド博物館へ行くことになって…
パイナップル・セージ。 メキシカン・セージ。 蔦の紅葉。 ジューン・ペリーの紅葉。 《コメント》摩耶山の中腹にある布引ハーブ園では、コスモスがまだ満開でした。秋咲きのバラやセージを中心としたハーブも咲き乱れていました。紅葉の季節が楽しみです。