2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

フォト・エッセイ(82) 冬の京都④〜高台寺から銀閣寺へ〜

建仁寺から高台寺に向かった。高台寺は建仁寺と同じ臨済宗の寺で、特に豊臣秀吉とその妻ねねを祀るために建てられたそうだ。秋に行ったときには紅葉に夢中だったので気付かなかったが、高台寺にも立派な枯山水の庭がある。紅葉のような華やかさはないが、座…

フォト・エッセイ(81) 冬の京都③〜建仁寺から高台寺へ〜

暖かい縁側でのんびりとした時間が過ぎていった。気がつくと、周りに観光客の数が増え始めていた。少し騒がしくなったので、やや未練を残しつつ縁側から立ち上がり次の庭に向かった。建仁寺の方丈には「大雄苑」の他にもいくつか庭があるのだ。 その中の一つ…

フォト・エッセイ(80) 冬の京都②〜建仁寺・大雄苑〜

建仁寺から、高台寺、知恩院を経て銀閣寺まで歩いてきた。今回は、主に禅寺の庭園を見てまわった。 秋に清水寺から永観堂まで歩いたとき、建仁寺の近くを通った。だが、残念ながらそのころはまだ名前も知らないお寺だったので素通りしてしまった。建仁寺に興…

《本日の死刑執行に対する抗議》

このブログでも死刑制度のことを考えていた矢先、本日4名の方々の死刑が執行されました。イエズス会社会司牧センターが早速抗議文を作成しましたので、ご紹介したいと思います。この機会に、改めて死刑制度に強く抗議すると同時に、犯罪で亡くなられた被害者…

マザー・テレサの言葉(22) 神は愛

神はわたしたちを創造されたとき、 わたしたちを愛から創りました。 神は愛なのですから、他の説明はありません。 そして、神はわたしたちを愛するため、 愛されるためにに創られたのです。 もしそのことをいつでも覚えていられるならば、 戦争も暴力も憎し…

朝日新聞記事「存在理由ない死刑」

今回の入門講座で扱った死刑制度の問題について、わたし自身が死刑制度を考えるきっかけになった出来事をご紹介しておきたいと思います。 朝日新聞夕刊2001年3月5日掲載「こころ」より 『存在理由ない死刑』 カトリックの呼びかけで死刑制度を問いなおすキャ…

入門講座(27) 死刑制度とキリスト教

《今日の福音》マルコ2:23-28 イエスの弟子たちが、歩きながら他人の畑の麦を摘み取り、手でもみほぐして食べています。どうも行儀の悪い行動ですが、この行動にはきちんと聖書的な根拠があります。申命記23章26節の「隣人の麦畑に入るときは、手で穂を摘ん…

やぎぃの日記(24) 日韓青年交流会

灘区にある兵庫県国際交流会館で「日韓青年交流会」があった。 青年会のメンバーの中に、神戸大学で勉強している韓国人留学生がいる。彼が仲立ちになって神戸大学で勉強している韓国の若者たちと六甲教会の若者たちの交流をしようという企画が生まれた。それ…

バイブル・エッセイ(42) 執着と愛

ヨハネが捕らえられた後、イエスはガリラヤへ行き、神の福音を宣べ伝えて、「時は満ち、神の国は近づいた。悔い改めて福音を信じなさい」と言われた。 イエスは、ガリラヤ湖のほとりを歩いておられたとき、シモンとシモンの兄弟アンデレが湖で網を打っている…

フォト・エッセイ(79) 梅一輪

今日も寒い朝だった。庭で教会学校の準備をしていると、寒風が吹きつけ、体温をあっという間に奪っていった。帰りがけにふと教会の隅に植えてある梅の木に目をやると、何か白いものが見えた。「あれ、もしかすると」と思って近寄っていくと、やはり梅の花だ…

フォト・エッセイ(78) 摩耶古道

昨日は、青谷の修道院でミサを立ててから、山を越えて「すずらんの湯」まで行ってきた。「すずらんの湯」というのは、有馬街道沿いにある温泉だ。先日の雪で有馬方面に向かう紅葉谷道が凍結しているということだったので、今回は少し方向をずらして森林植物…

《日常生活の中でミサを生きる》

先日の「ともに考える会」で配ったレジュメです。参加できなかった方は、どうぞ参考になさってください。 《日常生活の中でミサを生きる》 1.ミサという言葉の意味 ミサ=派遣。わたしたちはミサの中で、世界に福音を伝えるために必要な力をすべて与えられる…

やぎぃの日記(23) ミサについて語り合う

先週の土曜日、新年になって初めての「ともに考える会」があった。「日々の生活の中でミサを生きる」というテーマでわたしが30分ほど話した後、ミサの中での体験や自分にとってミサは何なのかというようなことについて1時間半くらい分かち合いをした。分かち…

マザー・テレサの言葉(21) わたしの宝

わたしが生きている宗教、それに従って神を崇拝している宗教は、カトリックです。 わたしにとってこれはまさに人生そのものであり、わたしの喜びであり、 神がわたにに与えてくださったものの中で最も大きな恵みなのです。 わたしは人々を愛しています。自分…

入門講座(26) 諸宗教との出会いⅡ

《今日の福音》マルコ1:21-28 イエスがカファルナウムの会堂で権威をもって教えを語り、悪霊を追い出した場面です。律法学者たちがモーセや預言者の言葉を引用しながら語るのに対して、イエスは御自身の言葉ではっきりと神の御旨を人々に告げました。そのイ…

バイブル・エッセイ(41) イエスの住まい

その翌日、また、ヨハネは二人の弟子と一緒にいた。そして、歩いておられるイエスを見つめて、「見よ、神の小羊だ」と言った。二人の弟子はそれを聞いて、イエスに従った。イエスは振り返り、彼らが従って来るのを見て、「何を求めているのか」と言われた。…

やぎぃの日記(22) 14年目の1・17

1月17日は、神戸の人々にとって本当に特別な日だ。六甲教会でも朝から追悼集会が行われ、信者さんの何人かが震災当日の体験や復興期の苦労を話してくださった。センター試験受験生の集団が坂道を下ってきた時間帯を除けば、教会は一日中厳かな追悼の空気に包…

フォト・エッセイ(77) 冬の京都①〜金閣寺から妙心寺へ〜

道元の映画に感動したこともあって、昨日は京都に行ってきた。晴れてはいたが、時々どこからともなくみぞれが舞い散ってくるとても寒い日だった。明け方までは雪が降っていたそうだ。朝の太陽でほとんど溶けてしまうくらいの積雪だったようだが、日陰にはま…

やぎぃの日記(21) 映画『禅・ZEN』

久しぶりに映画を見てきた。曹洞宗の開祖、道元の生涯を描いた『禅・ZEN』という映画だ。フランス現代哲学、特にデリダの脱構築論との関係で道元が再び注目された時期に、その論旨で書かれた本を読んだことがある。道元に触れるのはそのときが初めてだったが…

《「2009いのちを守るための緊急アピール」発表》

1月13日付で社会司教委員会委員長の高見三明大司教を初めとする司教様方が、「2009いのちを守るための緊急アピール」という文章を発表されましたので、ご紹介したいと思います。 教皇様が1月1日「世界平和の日」に当たって発表されたメッセージ(http://www.c…

マザー・テレサの言葉(20) 平等

唯一の神がおられ、その神はすべての人にとっての神です。 ですから、神の前ですべての人々が平等であることが大切です。 ヒンドゥー教徒がよりよいヒンドゥー教徒になるように、 イスラム教徒がよりよいイスラム教徒に、 カトリック教徒がよりよいカトリッ…

入門講座(25) 諸宗教との出会いⅠ

《今日の福音》マルコ6:33-34 年末にある大学の先生が書いた文章を読んでいたところ、パンの増やしの場面をとりあげて「キリスト教徒はこんな手品のトリックのような話を信じているのか」と書いてありました。まるで、頭がどうかしているのではないかという…

やぎぃの日記(20) 沖縄料理

昨日、教会の新年会が終わった後、若者たちと一緒に大阪の沖縄料理屋さんに行ってきた。大阪駅第3ビルの地下にある「琉球」というお店だ。大阪の大学に通っている教会学校のリーダーが見つけてきたお店で、これまでにも何回か行ったことがある。沖縄民謡の生…

バイブル・エッセイ(41) 「わたしの愛する子」

このエッセイは、1月11日に行われた成人式を祝うミサの中での説教に基づいています。 洗礼者ヨハネが荒れ野に現れて、罪の赦しを得させるために悔い改めの洗礼を宣べ伝えた。ユダヤの全地方とエルサレムの住民は皆、ヨハネのもとに来て、罪を告白し、ヨルダ…

フォト・エッセイ(76) もちつき大会

昨日、教会学校のもちつき大会があった。前の晩から降り始めた冷たい雨は、もちつき大会の始まる少し前から雪に変わっていた。六甲山の上の方が白くなっているのに気づき、もしかすると下も雪になるかなと思って空を見上げていたところだった。 この天気では…

《子どもたちへの新年の挨拶》

カトリック六甲教会・教会学校の機関紙『JESUS KIDS』1月号に書いた、子どもたちへの新年のあいさつです。 みなさん、明けましておめでとうございます! 1年の始まりには、まるで新しいノートを開いた時のような気持になります。そのノートにはページが365枚…

バイブル・エッセイ(40) 神を愛する

わたしたちは、わたしたちに対する神の愛を知り、また信じています。神は愛です。愛にとどまる人は、神の内にとどまり、神もその人の内にとどまってくださいます。こうして、愛がわたしたちの内に全うされているので、裁きの日に確信を持つことができます。…

フォト・エッセイ(75) 初登山

天気がよかったので六甲山に登ってきた。今年はじめての登山だった。今回は杣谷道を登って山上に出てから、記念碑台を経由して紅葉谷道に入り、有馬温泉まで歩いた。途中、雪が積もっていて歩きにくい部分もあったが、なかなか気持ちのいい初登山だった。秋…

余談(6) 『アキハバラ発 00年代への問い』

アキハバラ発―〈00年代〉への問い作者: 大澤真幸出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2008/09/26メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 136回この商品を含むブログ (52件) を見る 正月に読んだ本を一冊紹介しておきたい。昨年6月に起こった秋葉原での通り魔事件…

フォト・エッセイ(74) 越冬

神戸市役所の隣にある東遊園地で、越冬のための炊き出しが昨日まで行われていた。毎年、神戸の市民団体や教会、市役所職員などが協力して年末年始に行っている炊き出しだ。昨年末から今年にかけて、日比谷公園での「年越し派遣村」が話題になったが、年末年…